2015年箱根駅伝5区で区間記録をマークし、青学大の初優勝に貢献して「3代目・山の神」と呼ばれた神野大地(32)=M&Aベストパートナーズ選手兼監督=が12日、東京・新宿区のアルペントーキョーで行われたランクリニック&トークイベントに参加。イベント終了後、取材に応じ、2026年も選手兼監督として現役を続行する考えを明かした。

「今、故障中で走れず、レースプランはありませんが、まだ、プレイングマネージャー(選手兼監督)の肩書を変更するつもりはありません。もう一度、ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)を走りたい、という気持ちがあります」と前向きに話した。

 神野選手兼監督は25年度から実業団の新チームM&Aベストパートナーズ(MABP)で本格始動。25年度の最大の目標はニューイヤー駅伝初出場だった。昨年11月3日の東日本実業団駅伝で6位に入り、ニューイヤー駅伝初出場を決めた。しかし、初のニューイヤー駅伝では最下位(40位)に終わった。「(25年シーズン)は東日本実業団駅伝に照準を絞り、2か月で二つの駅伝で(体調やピークを)合わせることは難しかった。今年も東日本実業団駅伝でニューイヤー駅伝の出場権を取ることは決して簡単ではありませんが(25年度より)余力を残してニューイヤー駅伝に向かいたい」と話した。

 今春には日本トップレベルの文武両道ランナーの東大・秋吉拓真(4年)が加入する。今年の箱根駅伝に関東学生連合の一員として2度目の箱根駅伝に臨み、7区4位相当と好走した。今春から、大学院に進学して学業に励むと同時に、競技ではMABPの実業団選手としてさらにレベルアップを図る。神野選手兼監督は「箱根駅伝でよく頑張りました。

MABPでは即戦力として期待しています。伸びしろもたっぷりと残っていると思います」と期待を込めて話した。

 神野選手兼監督は昨年6月26日に自身のSNSで、ジストニアの手術を受けたことを公表した。ジストニアは神経系の障害による筋収縮にかかわる運動障害など疾患。昨年11月には「選手として諦めたわけではありませんが、25年度は自分の役割として監督業に専念します」と話していた。現在は、持病に加え、故障も抱えているが、このまま現役を引退する意思はない。

 「いろいろな意見があると思います。(母校の青学大の)原晋監督には『監督業に専念した方がいい』と言われています。でも、僕は、その原監督のように独自路線で進みたい。選手と切磋琢磨(せっさたくま)してチームを強くしたい。もう一度、ニューイヤー駅伝を走りたいですね」と意欲を示した。

 MABPは、プロ野球やJリーグのように愛称をつくり、チーム名を「MABPマーヴェリック」とするなど新たな取り組みにチャレンジしている。

マーヴェリックは「異端者」や「型破り」の意味を持つ。「3代目・山の神」と呼ばれた神野大地は、まさに型破りな指導者を目指す。

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