ロッテのドラフト3位、最速148キロ左腕の奥村頼人(18)=横浜=が12日、同期の同1位・石垣元気投手(18)=健大高崎=とともに“国宝級エース”へ上り詰めることを誓った。

 運命のドラフトを終えた11月。

奥村は一人、合宿所のある能見台から京急に乗って、上大岡の映画館に向かった。大ヒット作「国宝」を見るためだ。「3時間めっちゃ楽しかった。ポップコーンを食べながらです。感化されて、ステッカーをスマホの裏に挟んでいます」。長時間ゆえに心配されたトイレも気にならず、スクリーンに釘付けになった。

 同作は立花喜久雄(吉沢亮)が、血筋が重視される歌舞伎の世界で大物俳優の息子・大垣俊介(横浜流星)としのぎを削り、芸に生涯をささげる―というもの。石垣と奥村はともに甲子園を沸かせ、高校日本代表で共闘した好敵手だ。映画同様、若き2人の切磋琢磨(せっさたくま)に注目が集まるが、「映画では片方だけでしたけど、両方が『国宝』になれるように頑張ります」と意気込んだ。

 この日はロッテ浦和で、新人合同自主トレ3日目に充実の表情で臨んだ。「朝は起きられないので、石垣に起こしに来てもらってます」と笑わせた。「質の高い、唯一無二の真っ直ぐを磨いていきたい」と奥村。

「青春編」が始まる。野球も歌舞伎もまずは、稽古あるのみだ。(加藤 弘士)

編集部おすすめ