別府大分毎日マラソン(2月1日)の大会事務局は13日、招待選手や一般参加選手などを発表した。

 第102回箱根駅伝(2、3日)で往路、復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大は総勢5人が出場する。

 5区で1時間7分16秒の圧倒的な区間新記録をマークし「シン・山の神」&「4代目・山の神」を襲名した黒田朝日(4年)は招待選手。8区で区間新記録をマークして3年連続区間賞を獲得した塩出翔太(4年)、3区7位の宇田川瞬矢(4年)、4区3位の平松享祐(3年)、1区登録ながら体調不良で欠場した荒巻朋熈(4年)は一般参加選手として出場する。

 黒田朝日は2度目のマラソン挑戦。昨年2月の大阪マラソンで2時間6分5秒の日本学生記録をマークした。2度目のマラソンに向けて「タイムより順位を意識したい。大阪(6位、日本人3位)より、いい順位を取りたい」と冷静に話す。

 原監督は「現時点で朝日の体調に問題はありません。2区より5区の方が体に負担は少ない。ペースが遅いですから。別府大分毎日マラソンでは昨年の大阪(2時間6分5秒)くらいか、2時間5分30秒が目標になるでしょう」と説明する。

 別府大分マラソンでは2時間9分以内で日本人6位以内、あるいは順位に関係なく2時間6分30秒以内で28年ロス五輪日本代表選考レース(MGC、27年秋開催予定)の出場権を獲得できる。「MGCは特に意識していません」と黒田朝日は冷静に話すが、実力を出し切ればMGC出場権獲得は堅い。

 塩出は24年高知龍馬マラソンに練習の一環として出場し、2時間19分20秒で優勝。「30キロまでは朝日に食らいつきたい。2時間6~7分台が目標です」と話す。スピードランナーの宇田川もマラソンに意欲十分。「全くの未知数ですけど、MGCの出場権が取れたら最高です」と前向きに話した。平松は「2時間10分以内を目標に走ります」と意欲を示した。1区出場を予定していながら体調不良で欠場となった荒巻朋熈(4年)は急きょ別府大分毎日マラソンの出場を決めた。卒業後、IT関連の企業に就職し、競技の第一線を退く荒巻は、箱根駅伝を「引退レース」として全身全霊で準備していたが、昨年12月31日に胃腸炎と38度の熱発のアクシデントが発生。当日変更で、小河原陽琉(2年)と交代。「このままでは終われない、というような個人的な思いよりも、これまで僕を応援してくれた方々のために最後の走りをお見せしたい」と荒巻は静かに引退レースへの思いを明かす。

 青学大を練習拠点としてGMO勢も別府大分毎日マラソンに出場予定。1日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)で念願の初優勝。

優勝メンバーは1人1000万円のボーナスをゲットして勢いに乗っている。吉田祐也(28)は1区で9位ながらトップと5秒差と堅実にタスキをつないだ。日本歴代4位の2時間5分16秒の自己ベストを持つ実力者は、34位に終わった昨年9月の東京世界陸上以来のマラソンとなる。3区2位と好走した鈴木塁人(たかと、28)は満を持して初マラソンに挑む。

 ニューイヤー駅伝のメンバーから外れた小野知大(ちひろ、26)は2時間10分15秒の自己ベスト記録を持つ。自己ベスト記録の更新、さらにはMGC出場権獲得がターゲットになる。吉田祐也は招待選手、鈴木と小野は一般参加選手。

 原監督が指導する選手が青学大勢5人、GMO勢3人、合計8人。正月、駅伝界をにぎわせた「原軍団」が大分に乗り込む。

 青学大勢以外の大学勢も注目選手がいる。箱根駅伝5位の中大から2区6位のエース溜池一太(4年)、9区登録から当日変更で出番がなかった白川陽大(4年)が出場。箱根駅伝4位の早大から登録メンバーに入った伊藤幸太郎(4年)らが出場する。

 海外招待選手は、今大会出場選手の中で2時間4分22秒と最速の自己ベスト記録を持つロナルド・コリル(34)=ケニア=らが出場。

 国内招待選手は、自己ベスト記録2時間6分14秒の井上大仁(33)=三菱重工=、同2時間7分26秒の聞谷賢人(31)=トヨタ紡織=らが出場する。

 21年東京五輪代表の服部勇馬(32)=トヨタ自動車=は一般参加選手として参戦する。

 ペースメーカーは40歳の鉄人ランナー上野裕一郎(ひらまつ病院)らが務める。上野のペースメークは安定しており、好レースが期待される。

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