日本陸連は13日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われているU20オリンピック育成競技者研修合宿の一部を公開。男子100メートルの日本高校記録保持者・清水空跳(そらと、石川・星稜高2年)が取材に応じ、冬季の取り組みや新年の抱負を語った。

 昨年7月の全国高校総体で10秒00(追い風1・7メートル)の日本高校記録をマークした注目株は、勢いを持って新年を迎えた。「9秒台はずっと思っている。そこはかなえたい」と高校ラストシーズンを力強く見据えた。

 ジュニア世代の有力選手を対象とした日本陸連の「U20オリンピック育成競技者研修合宿」。この日は多種目の動きを取り入れる「トランスファートレーニング」などが行われ、清水も競歩の動きなどに挑戦。同世代アスリートと共に汗を流し「違った動きですが、つながってくる部分はあると思う。良い刺激になります」と笑顔で話した。

 昨年6月の日本選手権で準決勝に進み、同7月の全国高校総体は10秒00(追い風1・7メートル)の日本高校記録をマーク。9月の東京世界陸上は男子400メートルリレーのメンバーにも選出された。大活躍のシーズンだったが、今季はさらなる飛躍を見据えている。

 新年の初詣では「けがなくシーズンを過ごせるようにっていうことと、9秒台を出したい」と願いを込めた。毎年必ず引いているおみくじは「大吉でした。

願い事が叶うって書いてあったので、かなわせます」とはにかんだ。

 昨シーズンの大活躍から冬季もけがなく順調に練習を積み、地力を高めている。現在取り組んでいる課題は「ピッチ(走法)になりすぎてしまう」こと。「意識付けが一番です。ストライドを伸ばすように意識付けをしています」と着実に練習を積んでいる。今季のターゲットは「アジア大会出場や、U20世界選手権も勝ちに行きたい」。高校生ラストシーズンも短距離界を盛り上げる。

 ◇清水 空跳(しみず・そらと)2009年2月8日、石川・金沢市生まれ。16歳。小学4年生から陸上を始める。石川・長田中3年時に全日本中学校選手権200メートル優勝。24年に星稜高に進学し、同年7月にサニブラウン・ハキームの100メートル高1歴代最高記録を更新する10秒26をマーク。

今年7月の全国高校総体は100メートルでU18世界新記録の10秒00(追い風1・7メートル)で優勝。200メートルも制した。9月の東京世界陸上に400メートルリレーのメンバーとして代表入り。出走はしなかった。164センチ、56キロ。

 ◇清水の記録の変遷 石川・長田中時代の自己ベストは10秒75。星稜高に進み、1年時の7月にサニブラウン・ハキーム(東レ)の持っていた高1歴代最高記録を0秒19更新する10秒26。同年の全国高校総体は2位に入った。2年時の6月は日本選手権の予選で10秒19をマークし準決勝進出も、決勝には0秒01届かなかった。同7月の全国高校総体で10秒00の日本高校記録を樹立した。

編集部おすすめ