フリーアナウンサーの久米宏(くめ・ひろし)さんが1日、肺がんのため死去した。81歳だった。

所属事務所のオフィス・トゥー・ワンが13日、発表した。通夜、葬儀は、遺族の意向により、近親者にて執り行った。

 久米さんの訃報を受けて、日本サッカー協会の川淵三郎相談役が追悼コメントを発表した。川淵氏はコメントの中で、久米さんが18年半にわたりキャスターを務めた「ニュースステーション」出演時の状況に言及。「Jリーグの理念や当時のプロスポーツと一線を画す部分を説明する機会を与えていただきました。その際、Jリーグの『定款(ていかん)』を全文読まれていたのには驚かされました。生放送前の打ち合わせはなく、台本通りだったことも一度もなく、しかし、情報収集は徹底的にされていた印象でした」と回顧した。

 また、「読売新聞グループ本社の代表取締役主筆であられた渡邉恒雄さんとJクラブの呼称問題に端を発し、Jリーグの理念について侃々諤々(かんかんがくがく)の論争を繰り広げたときも何度も番組に呼んでいただき、説明の機会を与えていただきました」と振り返ると「そのおかげで『地域に根ざしたスポーツクラブを日本全国に広げる』というJリーグの目指す姿を世間に伝えることができ、また、多くの人々が疑問に思うところも余すことなく説明させていただきました」と感謝した。

 コメントの最後には「久米さんと渡邉さんの存在が、1993年当初のJリーグの爆発的人気とJリーグへの理解度・認知度を高めることにつながったことは間違いありません。心からの感謝と哀悼の意を表します。安らかにお休みください」と締めくくった。

◆コメント全文◆

 「久米宏さんの訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。

 Jリーグ開幕当初、久米さんの番組を通じてどれだけJリーグをPRすることができたかを思うと感謝してもしきれません。「ニュースステーション」に何度も呼んでいただき、Jリーグの理念や当時のプロスポーツと一線を画す部分を説明する機会を与えていただきました。その際、Jリーグの『定款』を全文読まれていたのには驚かされました。生放送前の打ち合わせはなく、台本通りだったことも一度もなく、しかし、情報収集は徹底的にされていた印象でした。

 その後、読売新聞グループ本社の代表取締役主筆であられた渡邉恒雄さんとJクラブの呼称問題に端を発し、Jリーグの理念について侃々諤々の論争を繰り広げたときも何度も番組に呼んでいただき、説明の機会を与えていただきました。そのおかげで「地域に根ざしたスポーツクラブを日本全国に広げる」というJリーグの目指す姿を世間に伝えることができ、また、多くの人々が疑問に思うところも余すことなく説明させていただきました。

 久米さんと渡邉さんの存在が、1993年当初のJリーグの爆発的人気とJリーグへの理解度・認知度を高めることにつながったことは間違いありません。

 心からの感謝と哀悼の意を表します。安らかにお休みください」(原文ママ)

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