タレントの萩本欽一(84)が13日、スポーツ報知の取材に応じ、TBS系「ぴったしカン・カン」(1975~86年)で司会に抜てきしたフリーアナウンサーの久米宏さん(享年81)を追悼した。
当時ラジオ番組への出演が多かった久米さんを「ぴったし―」(84年まで出演)に起用。
偶然の出会いだった。欽ちゃんは「『欽ドン!』のロケの休憩中に、TBSラジオの番組で(中継に)来ていた久米ちゃんがたまたま前を通ったの。スタッフに『格好いいね。あの人、ラジオにはもったいないよ』『(次の番組は)若いアナウンサーにしよう』って伝えたの」と回想。同番組では「コント55号」として坂上二郎さんとチームキャプテンを務めたが「私の惚(ほ)れた男が司会をしているんだから、ウキウキしながら番組をやっていたよ。キレのいいツッコミで、二郎さんがタジタジで。おかしかったですよ」と懐かしんだ。
「視聴率100%男」と称された萩本にとって、同番組も「大事に作った番組の一つ」だった。「視聴率は30%いったと思うけど、『ぴったしカン・カン』は火曜でしょ。(水曜の)『欽どこ』に集中したくて出演をやめちゃったの。あの時は悪かった!って言いたかったな。
お互いに番組を離れてから交流は途切れたが、2011年、久米さんがパーソナリティーを務めるTBSラジオ「ラジオなんですけど」で27年ぶりに再会。16年には、萩本がBSプレミアム「結成50周年!コント55号・笑いの祭典」にゲストとして久米さんを招いた。
「30年近く会っていなかったのに、急に出演のオファーが来てさ。驚いたよ。付き合っていた昔の恋人がいなくなって、そこからバッタリと再会したような感じかな。嫌いなところにいたはずなのに、(再会したら)また好きに変わったの。久米ちゃんは特別に好きな人だったんだって(思わず)心の中で叫んでしまったよ。これから―という時だったからね。また僕の番組に来てもらおうと思ったけど、(新型)コロナで空いちゃってね。それっきり。『また番組に呼ぶぞ!』っていう、あの約束はどこへいったんだよ。
欽ちゃんは久米さんを「三刀流」と表現し、たたえた。「ニュース、お笑い(=バラエティー)、音楽番組の(司会の)三刀流でしょ。オレはニュースは無理。オファーすら来ないんだから。敵(かな)わないよ」とポツリ。「久米ちゃん、二郎さんに、こっちに来ないのかい?と言われているような気がするけど、まだオレは嫌だよって。近寄りたくない。もうちょっと、こっちにいさせてくれよ~って気持ちかな」

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