◆第66回京成杯・G3(1月18日、中山競馬場・芝2000メートル)追い切り=1月14日、美浦トレセン

 結果を残すには超えないといけない。京成杯にポルフュロゲネトス(牡3歳、父サトノダイヤモンド)を送り出す矢嶋大樹調教師は、手塚貴久厩舎で助手を務め、24年に開業した3年目トレーナー。

その師匠はフィエールマンの子ソラネルマンで出走と、有力馬同士の激突となる。

 心中はいかに。矢嶋調教師を直撃すると「従業員の時に頼もしいというか、先生のすごさを知っていたので大きい相手だと思います。胸を借りる立場で挑戦したい」ときっぱり。リスペクトしながらも力強い口調に、秘めたる決意を感じた。

 調整は“攻”から“静”だった。いずれも美浦・Wコースを使用し、1週前追い切りは「少し緩く感じたので、びっしりやっておきました」と話していたと指揮官が明かしたように、僚馬2頭を追いかける形から仕掛けられると一気にストライドが伸び、並ぶ間もなく抜きさるド派手なアクションで6ハロン84秒5―11秒7。

 14日は一転して馬のリズム重視で、内フォーディアライフ(5歳障害未勝利)に併入、外オールマイデイズ(6歳2勝クラス)には2馬身先着し、6ハロン84秒7―11秒8。「前走は少し気持ちが早まるところがあったので、真ん中に入れてテンションを確かめましたが、リラックスしていました」と指揮官。重賞初出走へ向けて一段上の仕上げを施した先週、懸念点を確認しつつ整えた当週。馬場差はあるが、メリハリの利いた調整過程ながらほぼ同タイムで駆けており、時計や内容を比べても上昇していることは明らかだろう。

 前走の葉牡丹賞は進路が開かずに仕掛けが遅れたが、レコード決着の2着。

「3コーナーあたりになるとハミを取るし、中山は馬自身が勝負どころを分かっているという感じ」とトレーナーが評価するように、レース運び自体はうまい。「是非、皐月賞に出走できるように賞金の上積みをしたい」。そう話す口調に、人馬とも初めてとなるクラシック出走への意気込みが感じられた。(浅子 祐貴)

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