甲南大硬式野球部の「OBOG懇親会・岡本選手激励会」が25年12月7日に神戸市の同校で行われ、OBの広島・岡本駿投手(23)が出席した。24年ドラフト3位で同部初のNPB選手となった153キロ右腕は、25年3月の卒業後は初となる母校がい旋。
広島・岡本は慣れ親しんだ母校の空気を吸い込み、晴れやかな笑みを浮かべた。「甲南大は自分を育ててくれた場所。まさか、こんなに早く帰ってこられるとは思わなかったので、よかったです」。谷口純司監督(62)、坂本信昭OB会長(61)ら同部関係者と再会し「改めて、たくさんの方に応援されているんだな」と実感。続けて、ルーキーながら41試合の登板でブルペンを支えた、激動の25年シーズンを振り返った。
大学1年春から投手に本格転向して4年足らずだったが、身長186センチの長い手足に秘められた潜在能力を買われ、2月の春季キャンプを1軍でスタート。デビュー戦となった同19日の練習試合・ロッテ戦(コザしんきん)では、1イニング3者連続三振の好発進を決めた。オープン戦は6試合で防御率1・29とアピールに成功。首脳陣に「体づくり優先」との方針を一変させ、リリーフとして開幕1軍をつかんだ。
開幕後は主にビハインドの展開で結果を残し、5月13日の巨人戦(マツダ)では1回無失点でプロ初勝利。
ところが、同8日の阪神戦(マツダ)では2回2失点。翌9日には、初めて出場選手登録を抹消された。ファーム再調整中は野村3軍投手コーチ兼アナリストと、開幕時からの投球動画を確認。「体の開きが早かったり、重心が高かったり…」と、疲労の影響で生じたフォームのズレを修正した。8月2日に再登録されると、同月は計10試合で2失点。「リリーフでいい経験が積めた。防御率が2点台で終われたのは上出来」と確かな手応えを得て、最終的に来季の先発転向が告げられた。
10月は宮崎のフェニックス・リーグに参加し、同14日のIPBL選抜戦(天福)では完封勝利。大学以来の先発で早速、適性の高さを見せつけた。翌月の秋季キャンプでは、連日100球超えの投げ込みでスタミナ強化。最速153キロの直球を軸とした投球に緩急を加えるため、1年目はあまり投げなかったカーブも練習中だ。
「長いイニングを投げることが決まったので、体づくりを。しっかりと筋肥大をしたい」と、オフはスクワットを中心としたウェートトレーニングを徹底。「とりあえず量を食べる」と栄養士指導のもとで「食トレ」にも励み、大学時代に78キロだった体重はすでに90キロを超える。体脂肪率を1%減らして18%とし、自己最重量の91キロで2月のキャンプインを迎えることが理想。新井監督の期待も高く「低い目標を立てても仕方ない。開幕ローテに入り、10勝を目指したい」と自らに言い聞かせた。
プロの世界で奮闘する岡本の姿を我が子のように見守るのが、甲南大硬式野球部の谷口監督。「活躍するたびに『甲南大初のNPB選手』と紹介されて、卒業生や関係者はみんなうれしく思っていた」と声を弾ませ、シーズン中の“マイルール”を明かした。
指揮官が率いる阪神大学野球連盟所属の同部は、25年秋のリーグ戦で入替戦を勝ち抜き、2季ぶりの1部昇格が決定。岡本は母校の躍進を喜び、決意を新たにした。「プロの中でもみんなに『2部やん』と言われていた(笑)。だから、1部に上がってくれて本当によかった」。自身の活躍が大学のPRにつながることは、誰よりも理解。「甲南大を背負えるくらいの選手になりたい。後輩にもいい背中を見せられるように頑張ります」と約束し、「年男」として迎える2年目も信じた道を突き進む。(南部 俊太)
◆岡本 駿(おかもと・しゅん)2002年6月12日、徳島・勝浦町生まれ。










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