12日に死去した歌手・郷ひろみの母・原武輝代さん(享年92)の葬儀・告別式が17日、東京・品川区の桐ヶ谷斎場で執り行われた。

 郷は長男の原武裕美として喪主を務めた。

 葬儀・告別式は「これまで支えてくださったファンの皆様、生前お世話になった皆様に感謝の気持ちをお伝えしたいという故人の意向」によるもの。一般参列も可だった。

 【あいさつ全文】

本日は、母、原武輝代の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございました。

母は、1月12日午前7時12分、92年の人生に別れを告げ天国へと旅立ちました。これまでにたくさんのご厚情をいただきましたこと、本当にありがとうございました。

母との別れに際して、手紙を書きました。これが母への最後の手紙となります。みなさまには、少しばかり母のことを想い浮かべていただければ幸いに存じます。

【母への手紙全文】

拝啓 原武輝代様

あなたの躾(しつけ)は本当に厳しかった。僕が郷ひろみになる前から、ずっとずっと。

「簡単に弱音を吐いたら、お母さんは怒るよ!」

あなたの笑顔が見たいから、僕は頑張ることを覚えました。

「自分に足らないものがあるなら、黙って学びなさい」

あなたを哀しませたくないという想いが、僕に向上心を芽生えさせました。

「人を妬まないこと。すべての結果は自分の中にあるから」

僕は人と比較はしない。自分を強く持たなければ人を幸せにできないと教えてくれたのは、あなただから。

「ファンのみなさんがいなければ、あなたは何者でもないんだよ」

「そんなことわかってるよ」

「だったら、今よりもっともっとファンを大切にするという気持ちを、毎日、積み重ねていきなさい。あなたの歌を心待ちにしている人たちのことを想いながら。それが郷ひろみという人間よ」

いくつもの教えは、人として“当たり前”のことばかり。あなたは、そんな“当たり前”の大切さを、大人になった僕に、時に言葉で、時に手紙で伝え続けてくれた。

あなたは先生だった。あなたは誰よりも僕のファンでいてくれた。そして僕のたったひとりのおふくろだった。

永い眠りについたあなたの姿は美しく、やさしかった。

お母さん、どうか天国で安らかに過ごしてください。

僕はもうしばらく、あなたと歩んできた道の先へと歩き続けるから。

最後の行には、僕の、いちばん大切な言葉を綴ります。

あなたがいたから僕がいた こころの支えをありがとう

あなたの息子 原武裕美より

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