巨人の大勢投手(26)が17日、元チームメートでオリオールズFA・菅野智之投手(36)のWBC出場を大歓迎した。この日はG球場で自主トレを行い、精力的に汗を流した背番号15。

メジャーで1年目から10勝を挙げるなど経験豊富な菅野からピッチクロックへの対応や外国人打者との対戦のコツなども吸収しながら、ともに世界と戦う覚悟を示した。

 大勢は目を輝かせ、声を弾ませた。16日、WBCに出場する侍ジャパンの代表メンバーに、24年まで巨人でチームメートだった菅野の招集が発表された。先に侍ジャパン入りが決まっていた右腕は「また一緒に同じユニホームを着て試合ができるのでうれしいです」と大歓迎した。

 メジャーで培った知識を吸収する。菅野はメジャー1年目だった25年は30登板で10勝10敗、防御率4・64をマーク。ピッチコムや、ピッチクロックなどメジャーのルールにも対応した経験は、大勢にとってもチームにとっても大きい。「ジャイアンツにいた時の感じで聞いたら、多分教えてくれないと思う」とジョークを交えながらも「ピッチクロックとか対外国人バッターの時に気をつけることや1年間通して感じられたことを聞けたら生きてくると思う」。多くを学び、力に変えるつもりだ。

 新人だった22年から24年までチームメート。24年オフ、菅野が自主トレ先のハワイに向かう際には見送りのため空港まで出向いた。先輩が海を渡った後は、活躍ぶりをテレビなどでチェック。

その先輩と今度は日の丸を背負い、再び同じマウンドに立つ。大勢にとっては技術面はもちろん、精神面でもメリットが大きいという。「まだ発表されているメンバーで巨人1人だけなので心さみしいというか、1人でうまくやっていけるかなって気持ちがあったので。菅野さんのような一緒に同じジャイアンツでプレーしていた人が1人でも多くいてくれるのは僕としても心強いです」。再共闘を心待ちにした。

 23年大会から連続出場で2連覇を目指す大勢。この日はG球場でNPB球を使ってキャッチボールを行ったが、1月からWBC使用球を使って投げ込むなど準備も進めている。「菊池雄星さんだったり、菅野さんだったり、年齢問わず、すばらしいピッチャー陣の方がたくさんいるので、本当にメンバーを見るだけでも心強い。WBCはシーズン開始より早いのでいいパフォーマンスで入れるようにしたいです」。頼りになる先輩とともに、再び世界の頂点に立つ。(水上 智恵)

 ◆ピッチコムとピッチクロックの主なルール

 ▽球種サイン 捕手が指で出すのではなく、ピッチコム(伝達機器)を操作。投手は帽子に取り付ける装置から音声で伝え聞く。

 ▽投手側の制約 投手は無走者時は15秒以内、走者がいる場面では18秒以内に投球動作に入らなければならず、違反するとカウントに1ボール加算。前の打者が完了してから次打者の初球までは30秒となる。

 ▽打者側の制約 残り8秒以内に構えなければ1ストライク加算。打席を外せるのは1打席につき1回で2回目だと1ストライク加算される。

編集部おすすめ