歌手・松任谷由実の夫で音楽プロデューサーの松任谷正隆氏が17日、東京・品川のキヤノンギャラリーSで写真家・小林稔氏とトークショーを行った。

 2月3日まで同所で開催されている小林氏の写真展を記念したイベント。

松任谷氏は、当時小林氏が社員として勤務していた会社が制作に携わっていた「カーグラフィックTV」(1984~2001年3月までテレビ朝日、01年10月~BS朝日)に出演したことをきっかけに親交を深めた。

 会場に並べられた歴代のカーレースを収めた写真に「懐かしい」としみじみ。「初めて(憧れの)車を見たときとか、初めて車を持ったときとか、昔思っていたことが巻き戻される感じがした」と目を細めると、小林氏は「それが一番やりたかったこと。見てくれた人が当時のことを思い出してくれたりすると、僕としては大成功」と胸をなで下ろしていた。

 トークショーでは、最近の技術革新により自分たちの仕事がどのように変化していくのかという話題になり、自然と熱を帯びていった。小林氏は「カメラがものすごく進化している。経験を大切にしながら今の新しい道具を使いこなしてどういった写真が生まれるのか、自分でも楽しみにしている」と吐露。昨年、AIを用いてユーミンの新アルバム「Wormhole」を制作した松任谷氏は「我々の仕事は飽きられる仕事。今日作ったものは明日になると飽きられる」と、最新技術と融合しながら新しい作品を生み出すことの大切さを説いた。

 約40年の付き合いになる2人は互いに刺激を受けているといい、小林氏は「音楽の現場を見させてもらうと『こんなことできるだ…』と。負けてられないなと思わされます」。松任谷氏は「写真は光を扱う。

僕は時間を扱うので、その違いからヒントを得ることがある」と続けていた。

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