邦画実写の興収記録を22年ぶりに更新する大ヒットを記録した映画「国宝」(李相日監督)で音楽を担当した原摩利彦氏が17日、東京・109シネマズプレミアム新宿でトークショーを開催した。

 映画のヒットに加えて、原氏は日本レコード大賞で特別賞を受賞。

「空前の大ヒット。このようなことになるとは予想していなかったので、とてもうれしく思います」。李監督とは「流浪の月」に続くタッグで「計30日間ほど、李監督と一緒に作りました。ソロの仕事は一人で作業することが多いけど、監督と一緒に作れるのが映画音楽の醍醐味」と振り返った。

 原氏が作曲し、坂本美雨が作詞を手掛け、King Gnuの井口理が歌う主題歌「Luminance」に強い愛着を持っている。「『Luminance』は(吉沢亮が演じた主人公の)喜久雄の物語が神話であったかのようにしたいと思った。空前のブームみたいになったり、『国宝』が現代の神話になっていくんじゃないかな」。さらに「この作品は僕にとって、生涯、忘れない。臨終の時に『国宝』の音楽をやったなと思うはず」と語った。

 生前の坂本龍一さんと親交があり、尊敬している。坂本さんが「ラストエンペラー」「レヴェナント:蘇りし者」の音楽を過労で倒れるほど没頭して作曲したことを思い出し、「ボロボロになりながら挑戦していた坂本さんを尊敬します」と明かした。同劇場は坂本さんが音響の監修を行った場所であり、この日が坂本さんの誕生日という縁もあった。

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