◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
15日に野球殿堂入りが発表された。特別表彰の候補者だった「記録の神様」こと、報知新聞OBの宇佐美徹也さんは惜しくも殿堂入りとはならなかった。
宇佐美さんは「記録室」の生みの親であるが、競馬面でも「記録室」を展開していたことはあまり知られていないかもしれない。1973、74年頃、競馬面でも「記録室」のコラムが掲載されていた。主にその日のメインレースで、競馬記者顔負けの予想を披露していた。
1973年は私が生まれた年であり、競馬界では元祖アイドルホースこと地方の大井競馬出身のハイセイコーが、中央競馬に鳴り物入りで移籍。3冠路線を走っていた年であるが、今となっては半世紀以上前の話だ。
宇佐美さんが競馬に関わっていたことは以前から知っていたが、具体的な話はあまり聞いたことがなかった。ずいぶんと前のことだが、とあるTV番組で、競馬評論家の井崎脩五郎さんが宇佐美さんの話をしていたことがあり驚いた。
季節ごとの成績の話だった。今では競馬の予想を載せた出走表、いわゆる「ガン箱」に入っているケースもあるが、その頃に季節ごとに分けて成績を出して予想に取り入れたのは宇佐美さんが初めてではないかという。当時としては画期的で、競馬の予想でも新たな切り口をみせていた。
プロ野球の記録記者と同時に競馬記者としても筆を振るい、紙面上で二刀流の活躍を見せていた宇佐美さん。昼夜を問わず忙しくされていたそうで、私にはとても想像がつかない。
◆福山 智紀(ふくやま・とものり) 2000年入社。プロ野球記録担当。










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