第102回箱根駅伝(2、3日)で往復路、総合すべて新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大の原晋監督(58)が、5区で区間新記録をマークした「シン山の神」黒田朝日、8区3年連続区間賞の塩出翔太、チームを陰で支えた徳澄遼仁主務ら4年生の選手とマネジャー計14人にプレゼントする卒業旅行の行き先が、太平洋マリアナ諸島グアムに決まったことが20日、分かった。2月下旬にグアム有数の人気ホテル「星野リゾート リゾナーレグアム」で数泊して最後の思い出の時間を過ごす。

 青学大は2015年の箱根駅伝で初優勝。その後、原監督はテレビ出演や講演などの依頼が殺到する「売れっ子」に。2016年以降、その副収入の中から卒業旅行をプレゼントしている(コロナ禍の2021年は除く)。大学スポーツ界において監督による卒業旅行プレゼントは異例中の異例。一部では批判もあるが、それに屈することなく、原監督は独自のマネジメントを貫いている。

 旅行先については毎年、主将と主務を中心に学生で決めている。今年の箱根駅伝で優勝した直後、原監督は「円安の今、ハワイに行くよりも金沢などの高級旅館ですしやカニを食べた方がいいんじゃないかな。まあ、私が行くわけではないので、みんなで決めればいい」と楽しそうに話した。原監督の妻で寮母の美穂さん(58)は「どこに行くか、より、誰と行くか、が大事」と毎年の4年生に「金言」を送っている。

 主将の黒田朝日が「箱根もいいかも?」と冗談交じりに提案すると、多くのチームメートが「箱根はもういいって!」と突っ込みを入れて「廃案」に。入念に行き先や日程を話し合った結果、日本から3時間半から4時間で行けるグアムに決定。その中でも、レストランやプールなどが充実している人気ホテルの「星野リゾート リゾナーレグアム」に数泊することがことが決まったという。

 グアムに向かう前には4年生全員で大阪に向かう。昨年2月、現4年生と同期の皆渡星七(みなわたり・せな)さん(当時3年)が悪性リンパ腫のため、21歳の若さで亡くなった。2月21日に皆渡さんの故郷の大阪・豊中市で、昨季主将の田中悠登さん(23)が中心となって「ななつぼしマラソン」が開催される。「4年生みんなで参加します。箱根駅伝で優勝し、星七にいい報告ができます」と塩出は語る。

 今月25日には練習拠点の相模原キャンパス最寄りの淵野辺駅周辺で優勝パレードが開催される。その一方で、箱根駅伝から4日後の7日午前5時45分から朝練習を再開。4年生も2月上旬まで東京・町田市の選手寮で生活。黒田朝日、塩出翔太、3区7位の宇田川瞬矢、1区登録ながら直前の体調不良で欠場となった荒巻朋熈は別府大分毎日マラソン(2月1日)に向けて地道に練習を重ねている。最後まで学生生活を全力で駆け抜けた後、グアムで4年間を語り合う。

 ◇2015年以降の箱根駅伝成績と原監督による卒業旅行プレゼントと大作戦(カッコ内は主な4年生)

 ▽15年 優勝 なし(まだ原監督の収入が多くなかったため) ワクワク大作戦(藤川拓也、高橋宗司)

 ▽16年 優勝 静岡・熱海 ハッピー大作戦(神野大地、久保田和真)

 ▽17年 優勝 ハワイ サンキュー大作戦(安藤悠哉、一色恭志)

 ▽18年 優勝 ハワイ ハーモニー大作戦(下田裕太、田村和希)

 ▽19年 2位 グアム ゴーゴー大作戦(森田歩希、小野田勇次)

 ▽20年 優勝 ハワイ やっぱり大作戦(鈴木塁人、吉田祐也)

 ▽21年 4位 なし(コロナ禍のため) 絆大作戦(神林勇太、吉田圭太)

 ▽22年 優勝 群馬・草津 パワフル大作戦(飯田貴之、高橋勇輝)

 ▽23年 3位 沖縄 ピース大作戦(岸本大紀、近藤幸太郎)

 ▽24年 優勝 ハワイ 負けてたまるか!大作戦(佐藤一世、倉本玄太)

 ▽25年 優勝 グアム あいたいね大作戦(田中悠登、太田蒼生)

 ▽26年 優勝 グアム 輝け大作戦(黒田朝日、塩出翔太)

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