スポーツ報知では連載企画「前進ルーキー11人」として巨人の新人全選手を紹介する。第2回は育成ドラフト5位の知念大成外野手(25)=オイシックス=。

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 知念は新人合同自主トレのノックで、真っ先に守備位置へ走り出す。巨人のドラフト指名選手11人で最年長の25歳は、新人の良き兄貴分として存在感を放つ。「なんとか支配下を取らないと。この1、2か月、死ぬ気で、人生かかってるつもりで本気にならないといけない」と、春季キャンプ初日から猛アピールを誓う。

 沖縄尚学時代は投手だったが、甲子園出場経験はなし。1学年上にはリチャード(巨人)と岡留(阪神)がいた。「(甲子園に)なんか勝手に行けると思ってたんですけど、全然かすりもしなかった。全然悔しいっていう思いがなくて、逆にそれが良かったのかな。燃え尽きずに今まで来られてるので、プロを諦めずにやって来られた」と当時を振り返った。

 卒業後は沖縄電力に入社。日本選手権での登板経験もあるが、入社3年目の21年から外野手へ転向した。プロへの夢を捨てきれず23年に退社し、24年からはイースタン・リーグのオイシックスでプレー。

24年に首位打者、25年は打点王を獲得してプロの扉をこじ開けた。「新潟に行っても、沖縄からたくさんの声援や連絡が来ていた。本当にそれが心強くて、疲れてる時もその言葉があって体が動いた。今も変わらず沖縄からの応援は感じているので、力に変えていきたい」。キャンプで1軍切符をつかめば、2月14日からは地元・沖縄に凱旋が可能となる。恩返しのプレーを誓う。

 オイシックス時代には、プロで実績を残した選手の姿を見て学んだ。「高山さん(元阪神)や陽さん(元巨人)と情報やデータを共有しながら。自分の取り組み方は甘い部分もあったので、打撃に対する、野球に対する姿勢を学べた」。目の前に目標となる背中があったことは、成長を大きく後押しした。

 勝負の一年へ。自らの立ち位置を冷静に分析している。

「けがなく自分の持っているものを出さないと。今のままではダメ。なんとかはい上がってしがみつけるように」。自ら道を切り開いてきたオールドルーキーの新たな挑戦が始まる。(加藤 翔平)

 ◆知念 大成(ちねん・たいせい)2000年4月27日、沖縄県生まれ。25歳。投手として沖縄尚学から沖縄電力に入社も、在籍中に外野手に転向。NPB入りを目指して退社し、24年からはイースタン・リーグに参入したオイシックスに加入。同年は打率3割2分3厘で首位打者と最多安打、昨季は66打点で打点王と最多安打。181センチ、86キロ。左投左打。推定年俸400万円。

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