DeNAの山崎康晃投手(33)が21日、標高約10メートルの神奈川・川崎市内の等々力球場で自主トレを公開。ファン約400人に見守られる中、“標高3000メートル設定”の低酸素トレで自らを追い込んだ。

名球会入りの条件となる通算250セーブまであと18。「原点回帰」をテーマに掲げ、守護神へ返り咲く。

 寒風吹きすさぶグラウンドに、山崎のうめき声が響き渡った。1台68万円のマスク型呼吸器の酸素濃度を平地の約70%に定めてのサーキットトレ。一緒に汗を流すDeNAの若手たちも、容赦なく先輩の奮闘を後押しした。終了して呼吸器を外した瞬間、地面に倒れ込み、悶絶した。客席からは温かい拍手が送られた。

 「皆様の前で『こういう苦しいトレーニングを超えてハマスタで投げていくんだぞ』と、どうしても見ていただきたくて。後輩たちからあおられて、あおり運転でした(笑)。僕らのチームは仲がいい、陽キャ集団。目の色を変えて、一生懸命頑張っていきたい」

 巻き返しへ気迫がみなぎる。名クローザーも過去2年で計5セーブ。

「9回への思い入れはもちろん強いです。新人の時に投げられていたあのストレートを、何とか復活できるように。原点回帰しようと」。37セーブを挙げた入団1年目、15年シーズンの映像を見て、動作解析のアナリストから助言を得る。柔軟性を高め、力強い直球を取り戻す決意だ。

 「筒香さんの主将が発表されましたけど、投手陣は僕が先頭に立ってやらないと。責任感と自覚は感じています」と山崎。この日もマウンドから気合の16球。厳しい鍛錬は必ず、ハマスタでの勝利の瞬間につなげる。(加藤 弘士)

 〇…山崎の自主トレ組「チームヤスアキ」はDeNAの後輩にあたる石田裕、宮城ら計16人の大所帯。「オレタチは負けられない」をスローガンにランニングや低酸素トレに取り組んだ。22日が24歳の誕生日となる石田はマウンドで投球練習中、突然バースデーソングが流れるサプライズで祝福され「感謝したいです」と笑顔。

昨年まで巨人女子チームでプレーし、今年から米国で発足する女子プロリーグに挑戦する島野愛友利投手(21)も参加した。

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