巨人・田中将大投手(37)が22日、前楽天・則本昂大投手(35)との再共闘を喜び、「負けないように」と結果で意地を見せることを誓った。G球場で自主トレを公開。

13年日本一コンビである2歳下の右腕の加入に「まさかという感じ」と初言及した。し烈な先発競争を勝ち抜き、日米通算201勝、その先を目指すプロ20年目。ブルペンでは抜群の仕上がりを見せて並々ならぬ決意をにじませた。

 静寂の空間に「んっ!」と太い声が響いた。捕手を座らせての36球目。田中将は出力を上げ、キレ味鋭い直球をミットにたたき込んだ。気温5度。キャンプイン前の1月であることを忘れさせる仕上がりに、前楽天の長坂ブルペン捕手も思わずうなった。日米200勝イヤーの翌年。チーム最年長37歳は「全て順調に来てます」と自信を持って口にした。

 特別な後輩との再共闘にひときわ燃えている。13年、共に楽天を日本一へと導いた則本が電撃加入。

本人から移籍決断の連絡をもらった際は「え、ほんまに?」と驚きを隠せなかった。メジャー挑戦の意向を知っていただけに「まさかという感じ。電話が来た時に当然、希望のアメリカのどこかの球団に決まったんだろうなってテンションで出たら、また同じユニホーム(笑)」とうれしそうだった。

 両者の運命が交錯するのは2年ぶり。「一緒のユニホームを着て戦うことになるとは想像もしてなかった。うれしく思いますね」。2学年下の則本とは過去に沖縄で合同トレも行っていた間柄。「リーグ優勝、日本一になった時の選手も今では現役で数少ないし、特別なチームメートの一人。また一緒にやれるのも縁だと思うので、彼に負けないように僕も頑張らないと。同じポジションを争うことになれば、自分が勝っていかないといけない」とライバル視も忘れなかった。

 通算200勝を達成した移籍1年目は10先発で3勝4敗。チームは今オフ先発候補だけで9人を補強し、阿部監督も「新しくチームをつくる」と宣言した。

年明けから2週間は沖縄で単独トレ。体の仕上がり具合が覚悟の表れといえる。「200勝がモチベーションで去年もやっていたわけではないので。ユニホームを着て戦っている限り、負けるつもりはない。『投げさせたいな。マウンドに上げたいな』と思ってもらえるように結果を出していく」と決意をにじませた。

 今季の目標は先発として14年ぶりの日本一に貢献すること。自主トレで着用したTシャツには200→201(勝)のデザインを施し「また次の1勝に向けて、という意味ですね」。則本という新たな刺激も全て20年目の力にする。(堀内 啓太)

 ◆13年の楽天 投手では田中が24勝0敗、防御率1.27。1年目の則本が15勝8敗で新人王。野手ではジョーンズ、マギーらが打線を支えて球団初のリーグ優勝。

巨人との日本シリーズでは則本が第1戦に先発。田中は第2、6戦に先発。最終第7戦は先発・美馬が6回無失点と好投し、第5戦の救援から中2日の2番手・則本が2回無失点。9回は田中が前日の160球完投負けから魂の連投で日本一の胴上げ投手となった。

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