陸上の男子マラソンで2021年東京五輪代表の中村匠吾(33)が3月31日をもって現役引退することを23日に所属先の富士通が発表。「このたび、現役選手としての競技生活に一区切りをつけ、引退する決断をいたしました。

小学5年生のときに始めた陸上競技は、長い年月をかけて私の人生そのものとなりました。その競技人生の締めくくりを、富士通陸上競技部で迎えられたことを、心から幸せに思っています」などと思いをつづった。

 駒大時代は学生3大駅伝4度区間賞など活躍。卒業後は富士通に進み、19年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を制して21年東京五輪にも出場した。

 卒業後も東京五輪までは、拠点を駒大に置いて大八木弘明総監督の指導を受けてきた。大八木総監督は「五輪が終わって気持ち的にホッとした、やりきったという気持ちがあったかもしれないです」と振り返る。指導歴は約10年と総監督にとっても特別な選手。「本当に素直な子だったと思います」とほほえんだ。

 中村は引退後、指導者の道に進むことも明かしている。大八木総監督にも事前に相談していたといい「選手が一番っていうような気持ちで、常に思いやりのある指導者になって欲しい」と期待を込めた。

 引退前の2月は、1日に第1回四日市みなとランフェスティバル、15日に第19回美し国三重市町対抗駅伝、22日に第21回阿波シティマラソンの3大会に出場を予定している。

◇中村 匠吾(なかむら・しょうご)1992年9月16日、三重・四日市市生まれ。

33歳。小学5年から陸上を始め、上野工で全国高校駅伝に3年連続出場。駒大では3年時のユニバーシアード・ハーフマラソン銅メダル。箱根駅伝は2年時3区3位、3年時1区2位、4年時1区区間賞。19年のMGCで優勝し、21年東京五輪代表に内定。本番では61位だった。

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