スポーツ報知では連載企画「前進ルーキー11人」として巨人の新人全選手を紹介する。第5回は、ドラフト4位・皆川岳飛外野手(22)=中大=。

開幕スタメンを狙いながら、将来的には40歳現役を目指す。

 はつらつとしたプレーとは異なり、皆川の口調は常に落ち着いていた。Gタウンで行われている新人合同自主トレに参加し「少し寒いですけど、元気を出していけている。キャンプにいい状態で入れるように」。即戦力外野手の仕上げも、いよいよ終盤だ。

 野球をしていた7歳上、4歳上の兄の影響で、0歳ですでにグラウンドにいたという皆川。小学1年生から本格的に野球を始めた。家での会話の内容は野球ばかりで、「試合がある日は振り返り、練習だったらもう少しこうするべきとか、課題に対して向き合う会話が多かったです」。テレビで流れるのはプロ野球の試合。「こういう場で野球ができるといいね、と小学生の頃から話していました」。プロを志すのは自然な流れだった。

 小学6年生の時、それまでの練習相手だった4歳上の兄が前橋育英に進学。

入寮し実家を離れた。両親に相手を頼むと「まずは素振りから始めなさい。基礎をしっかりやった上で、実戦的なものをやりなさい」と伝えられ、1人で練習するようになった。「自立の意味も込めて言ってくれた。今は自主トレでも1人が好きで、黙々と努力したいタイプ。我慢強さ、負けず嫌いはそこから生まれたんじゃないかな」。大切にする原点はそこにあった。

 チームプレーを学んだのは中学生の頃だった。エースだった中学3年時、ある試合で制球が利かなくなり、打たれてしまった。「もう代えてください」と監督に申し出て三塁手と交代したが、試合後にこう言われたという。「お前がエースなんだから、一番高いところで投げている以上は背中を守備に見せないといけない」。そこで気づいた。

「まだまだ野球に熱くなれてないんだな、俺」。高校では主将に就任。常に先頭でチームを引っ張る姿勢はその試合がきっかけだった。

 中大では最終戦でリーグ史上25人目、同大学では巨人・亀井善行外野守備兼走塁コーチ以来となる通算100安打を達成するなど勝負強さも光る。プロでの目標は「20年間現役を続ける。40歳までプレーできるような実績を残したい」。思い描く長い道のりの1年目から、レギュラーを狙いに行く。(臼井 恭香)

 ◆皆川 岳飛(みなかわ・がくと)2003年4月30日、群馬・館林市生まれ。22歳。前橋育英では3年夏に甲子園出場。中大では1年春からベンチ入りし、外野手のベストナインを4度獲得。昨秋のリーグ戦は11試合で打率4割4分7厘、9打点で首位打者。

同リーグ通算97試合出場、打率2割9分7厘、3本塁打、37打点。遠投120メートルで、前橋育英時代には投手で147キロも計測。50メートル6秒2。182センチ、88キロ。右投左打。推定年俸1000万円。背番号39。

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