◆テニス ▽全豪オープンテニス第8日(25日、メルボルン・ナショナルテニスセンター)

 【メルボルン(オーストラリア)25日=吉松忠弘】2024年パリ・パラリンピック車いすテニス女子単複2冠で、世界女王の上地結衣(三井住友銀行)が、今年の最大の目標をウィンブルドンに定めた。「今年の目標は、それ(ウィンブルドン)に集中する」。

その前に、まず27日に開幕する全豪で勢いをつけたい。この日、本戦組み合わせ抽選が会場で行われ、上地は1回戦で世界ランキング11位のイエスカ・グリフィユン(オランダ)と対戦する。

 昨年のウィンブルドンは、決勝で王紫榮(中国)に敗れた。女子シングルス史上2人目の生涯4大大会全制覇がかかっていたが持ち越しとなった。年間4大大会全制覇も、全豪、全仏と制していたが、望みが絶たれた。

 しかし、少し考え方も変化してきた。「勝つことだけが、(車いすテニスを続ける)自分のモチベーションじゃない」。パリ・パラが終わり、昨年1年間は、左手首のけんしょう炎などけがもあり、少し時間が取れた。「テニスを辞めた後、何がしたいかと、じっくり考える時間をもらえた」という。

 2026年は、車いすテニスが始まって50周年記念となる。この日の組み合わせ抽選のセレモニーでも、50周年を振り返る映像が流された。「50年の歴史があって、これからも続いていく。

そこに何か自分が還元できるものや、今後の選手たちにつなげていけるものを残したい」。

 2012年ロンドン大会で初めてパラリンピックに出場した。当時は、その後、車いすテニスを辞めて留学しようと思っていた。「車いすもラケットも全部捨てて、違う道にと思っていた」。それから14年。「結果を残すことは最優先だが、もうちょっと他にも目を向けていいのかなと思っている」。まだ具体的には見えていない。「何かアイデアください。アイデア募集しています」。ぜひ、上地結衣にすてきなアイデアを届けてほしい。

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