巨人の石塚裕惺内野手(19)が25日、個人の応援歌を作ってもらえる選手になることを今季の目標に掲げた。このオフに共に自主トレを行った坂本勇人内野手(37)から授かった金言を胸に日々、成長を続けていき、将来的に「勇人さんや(岡本)和真さんのようなジャイアンツの顔になれれば」と思い描く19歳。

まずは主力選手の証明ともいえる個人テーマを狙う。

 冷たい空気が張り詰めた室内練習場に打球音が鳴り響く。石塚はマシン相手に約1時間、黙々と打ち続けた。熱気にあふれる練習を終えると、ひそかに今年狙っている“称号”を明かした。「応援歌を作っていただけるくらいの活躍をしたい。今年の目標の一つです」と打ち明けた。

 小さい頃の光景が脳裏に浮かんだ。東京Dの右翼席で巨人戦を観戦していた時だ。「歌詞を間違えていたかもしれないけど…(笑)」と記憶は定かではないが「Gフレアとか、チャンステーマは歌っていたと思います」。選手個人の応援歌は応援団、ファンに認められた証しで「(矢野)謙次さんの応援歌、かっこいいと思います。チョー(長野)さんのも、(浅野)翔吾さんのもかっこいい」と愛が止まらない。声援を送っていた一ファンから、送られる存在となった今、自身のテーマを作成してもらえる選手になることを誓った。

「それだけ打席に立てば可能性はあると思うので、それくらいの活躍ができれば」と力を込めた。

 そのために、坂本から授かった金言を胸に、成長を続けていく。このオフ、共に自主トレを行い、縦に体を使う意識での送球法を学んだ。これまでは横に使うことが多かった石塚にとって、慣れるまで時間はかかるはずだが、背番号6からは目先の成績ではなく、未来を考えた上で助言をもらった。「こっち(横)の方が投げやすいと思ってやってきていたけど、それだとミスも増えてしまうと常に言われていて。『長い目で見た時に、意識していれば(今)ミスしても2、3年後は絶対変わると思うから』と話をいただきました」。継続して身につけることで恩返しする。

 阿部監督はすでに石塚のキャンプ1軍スタートを示唆。「去年の終盤に1軍でプレーして、そこでしか得られないものがあった。一番下手くそだと思うので、がむしゃらにやって、一日一日少しでもレベルアップしていければ」。目指すのは年間通しての1軍帯同だ。「オープン戦で結果を残して、開幕1軍に残れるように」。

最初から最後まで、充実した2年目にする。(臼井 恭香)

 ◆巨人の主な応援歌誕生 1軍で継続的な出場や活躍が見込まれる選手に作られる傾向が強い。坂本の応援歌はレギュラーとして活躍しだした高卒2年目の08年6月に誕生。社会人出身の長野は即戦力の期待から、ルーキーイヤーの10年開幕時から作られた。高卒だと岡本和真は2年目となる16年2月に、浅野翔吾も同じく2年目の24年3月と早期に誕生。ともにプロ1年目に初アーチを放ち、応援団の期待を集めた形だ。

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