楽天の新人12選手が26日、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城・南三陸町を訪問した。震災伝承館の南三陸311メモリアルを見学し、旧防災対策庁舎前で献花。

福島・いわき市出身で自身も被災したドラフト4位・大栄利哉捕手(18)=学法石川=は、東北に活力や勇気を与える活躍を誓った。

 大栄は震災当時の詳細な説明を聞き入った。約40分、南三陸311メモリアルの館内を見学。「震災のことがちょっとよみがえったりもした。この地域の被災のことを強く知れた」と神妙な面持ちで語った。

 震災当時はまだ3歳だった。「ものすごい揺れでした」。自宅で大きな震動に襲われたことは記憶に残っている。近くの道路は地震によって分断。「道路が段差になってしまったことが一番衝撃的でした」。目の前に広がる惨状に心を痛めた。震災直後は近所の公園に来た自衛隊から食料や水などの支援を受けながらの生活。

その後は一時的に茨城の親戚宅に身を置いて過ごした時期もあった。

 小学4年時には復興支援活動として、当時現役選手だった楽天・今江前監督が訪問。「野球の楽しさとかを伝えてくれた」。交流を通して大きな力をもらった。忘れることのできない貴重な時間だった。

 今年で大震災から15年を迎える。今度は自らがプロ野球選手として、多くの人々に勇気や感動を与える立場になった。被災地のチームに所属するプロ野球選手の役割と使命がある。強肩強打の18歳は「東北の皆さんの力になれるようなプレーだったり、行動をしていきたい」と決意を新たにした。東北を照らす希望の星となる。

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