◆テニス 全豪オープン 第10日(27日、メルボルン・ナショナルテニスセンター)

 【メルボルン(オーストラリア)27日=吉松忠弘】危険な酷暑となったこの日、会場で午後1時半に熱ストレス指数(HSS)が最大の5・0をマーク。屋外コートはすべて試合が中断となり、開閉式の屋根を備えるセンターコートなどは屋根を閉めて行われた。

午後4時半過ぎに、気温は最高42・3度まで上昇し、猛暑への対応に追われている。ベテランテニス担当が、自然のサウナ地獄を「体感」した。

 予報の最高45度は下回ったものの、肌を刺すようなぎらつく陽光、噴き出す汗、息苦しい熱波に、5分も屋外にいられない。気温だけでなく、放射熱などで、会場はサウナ地獄と化した。大会開始から10日目まで、連日すし詰め状態の観客が昼間、ほとんど消えた。

 急激に気温とHSSは上昇した。午前10時で気温は26度、HSSは1・3。そこから3時間半後には気温は38度を突破しHSSは5・0となった。午前10時から練習していた穂積絵莉(31)=日本住宅ローン=は「45度なんて1ゲームでアウト。今日が試合でなくて助かった」と苦笑いだ。

 オーストラリア上空は、オゾン層が薄いことで有名。太陽光が直接降り注ぎ、通常、気温より体感温度が高い。

しかし、この日は普段より湿気もあり、風も熱波。体にまとわりつく空気が全て「熱く」、報道陣も律義な日本人記者以外は、大半が短パン姿だった。

 主催者は暑さで車いすの部の開幕を28日に1日延期した。18日の女子シングルスの試合中にはゼイネプ・ソンメズ(トルコ)が暑さの中で倒れたボールガールを介抱する一幕が話題を呼んだ。ボールキッズの休憩時間を増やし、控室に果物などを用意する措置を講じた。会場内には多数のミスト装置を設け、観客が涼を取れるようにもしている。

 40度を切ったのは、午後8時を過ぎてからだった。28日は最高24度の予報が出ている。実は、11日の最高気温は18度でこの日との差は24度。この中で調整し、プレーするテニス選手のすごさを改めて感じる1日になった。

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