ノルディックスキー・ジャンプ女子で2月のミラノ・コルティナ五輪代表の高梨沙羅(クラレ)が28日、羽田空港から欧州に出発した。日本シリーズ4連戦を終え、休む間もなく旅立つ。

濃いグリーンのセーターというシックな装いで空港に現れると「いよいよだなという気持ちですけど、その前に(W杯)ビリンゲン大会があるのでそこにしっかり合わせていけたらいいなと思います」と地に足をつけて夢舞台に進む態勢を整える。

 昨季からここまで表彰台から遠ざかっている。それでも大事にしている言葉のように「焦らず、慌てず、諦めず」に、助走姿勢や着地にいたるまで細部にわたり自分のジャンプと向き合ってきた。

 成果は徐々に出始め、25日のW杯札幌大会終了後、「不安要素は少なくなってきている」と話し、上昇ムードを漂わせる。「日本大会で(飛型点の)点数が出てきた実感があるので、昨年から取り組んでいた陸上でのトレーニングなどがようやくつながり始めた。それをビリンゲンで確認していきたい。(状態は)今は7割くらい。残りはビリンゲンで」と話す。

 30日開幕のW杯ビリンゲン大会(ドイツ)を経て、いよいよ大舞台へと向かう。五輪は初出場の14年ソチ大会4位、18年平昌大会で銅メダルを獲得したものの、22年の北京大会の混合団体ではスーツの規定違反で失格する悔しさを味わった。「オリンピックへの向かい方もやることは一緒ですが、オリンピックになると特別。4年間、オリンピックで生活が回っている。

何か違う力が入ったりと、この3大会と感じたので、しっかり自分を持ちながらやっていきたい」と雪辱に向け、気持ちを引き締めた。

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