巨人の1軍合同自主トレが28日、宮崎市内でスタートし、楽天からFAで移籍した則本昂大投手(35)が、投手陣一番乗りでブルペン入りした。ベテラン右腕の投球には、楽天時代の同僚・田中将や戸郷、山崎らから熱視線を送られた。

女房役となった岸田からは「伸びのあるきれいなストレート」と球筋を絶賛された。

 まっさらなブルペンに則本が足を踏み入れると、木の花ドームは緊張感に包まれた。「バシン」と、響き渡るボールの音―。捕手の後ろのネット越しからは田中将、戸郷、山崎、竹丸といったチームメートら10人以上が集まり、その1球1球を食い入るように見つめていた。

 1軍合同自主トレ初日から一番乗りでブルペンで投球。まずはブルペン捕手が立った状態で16球。その後は、岸田に相手を代えながら中腰で18球。直球のみで計34球を投じた。宮崎入りする前から「極力ブルペンに入りたい」と、フル回転を誓っていた右腕。「良かったと思います。今日は(晴天で)気温(12度)が良かったので。できるだけブルペンには入ろうかなと思います。

体の状態を見てですけど、継続してやりたい」。先発に再転向する今季は、今後もできる限り投げ込みを行うつもりだ。

 仲間たちの視線、注目も独り占めだ。「フォークを拾われて、セカンドの頭の上かな。一生忘れないです(笑)」と過去に対戦があった岸田からは「やっぱりストレートは伸びがあるというか、きれいなストレートを投げていました」と絶賛の言葉をもらった。投球後にも球の軌道について確認を笑顔で行い、「そうやって言ってもらえるのはありがたいです。自主トレ期間でやってきたことが間違いじゃなかったと思いました」と自信を深めにっこりだ。

 ネット裏で熱視線を送っていた田中将が「テイクバック変えたんじゃないかなって見ていました」と語れば、戸郷も「先発も中継ぎも後ろも経験している方はなかなかいない。速い、いい球を投げていらっしゃるので、投球面で聞いていければなと思います」。14年から5年連続奪三振王、通算8度の2ケタ勝利。120勝&48セーブを誇るベテランは存在感にあふれていた。

 初めて「G」マークの帽子で練習を行い、「早く溶け込めたらいいなと思います」と語った背番号43。

合同自主トレ初日ながら、新たな仲間たちと積極的に言葉を交わした。いち早くチームになじみ、新たな風を吹かせる。

(水上 智恵)

 ◆巨人の過去5年の宮崎合同自主トレ初日

 ▽22年 菅野がブルペン入り。沢村賞を獲得した18年の投球フォームに回帰したことを明かした。

 ▽24年 岡本が黒と黄色の「べっ甲柄」のド派手なウェアで参加。この年15勝をマークする菅野は一番乗りでブルペンに入った。

 ▽25年 新加入の田中将が初参加。小学時代の「昆陽里(こやのさと)タイガース」でチームメートだった坂本からは何度も声を掛けられ、緊張を和ませてくれた。同じく新加入の甲斐はブルペンで3投手の球を受けた。

 ※21年は20年の日本シリーズがコロナ禍で11月末まで開催されていたためコンディションを考慮しなし。23年はWBC開催で開幕が3月31日(パは同30日)と繰り下がったためなし。

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