楽天は29日、仙台市内の楽天モバイル 最強パーク宮城で、新人合同自主トレを打ち上げた。ドラフト3位ルーキーの繁永晟内野手(22)は、大阪桐蔭3年だった2021年夏の甲子園2回戦で敗れた、西武・山田陽翔投手(21)へのリベンジへ力を込めた。

 同期には積極的に声をかけ、士気を高めた。第1関門の新人合同自主トレをクリアし、繁永はさらなる勝負へ闘志をたぎらせた。

 「まずはケガしないことが目標。そこは達成できている。あとはキャンプに入ったら、思った以上に気合が入って、多分出力も上がってくると思うので、キャンプはケガせずに乗り越えたいなと思っています」。1軍スタートのキャンプで、無事是名馬を自らに課した。

 東都大学野球が誇る強打の二塁手。中大では3、4年と大学日本代表入り。昨年は副主将として日米大学野球選手権の5戦全勝優勝に貢献した。誰からも愛され、チーム一丸の空気を生み出す“元気印”としても、大学侍の中で高い評価を得ていた。

 楽天ルーキーズの中でも、輝きは不変だ。ドラフト1位の藤原聡大投手(22)=花園大=が同期のムードメーカーについて「やっぱり繁永選手。

とにかく面白いです」と明かすほど、その存在感は高まっている。繁永も「ムードメーカーか分からないですけど、一番盛り上げてやってます」と爽やかに笑った。

 悔しい過去もある。大阪桐蔭3年時、V候補の一角として夏の甲子園に臨んだが、2年生エース・山田を擁する近江(滋賀)に2回まで4-0とリードしながら、4-6と逆転負け。「1番・二塁」でスタメン出場した繁永は、先発した山田の前に3打数ノーヒットに封じられ、計4打数無安打で夏が終わった。

 「日本一になるってやってきて、本気でやっても、本当に届かないものはあると思うんで。でも、そこでくじけずに、できないならもっとやろうっていう気持ちになった試合ではあります」

 その山田は昨年、西武で49試合に登板し、3勝3敗1セーブ17ホールド、防御率2・08とブレイク。再戦の機会は十分ある。「あの時は本当に打てなかったんで、借りを返したい気持ちで打席に立ちたい」と闘志をたぎらせた。

 中大入学時には3学年上の森下翔太(現阪神)に衝撃を受けた。「本当にすごいなと思って、そこを目指してやってきた結果が、今につながってると思います」と繁永。温暖な南の島で心身を鍛え、開幕1軍へ牙を研ぐ。

(加藤 弘士)

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