オリックス・佐藤一磨投手(24)が結婚していたことが29日、分かった。1月10日に結婚を発表した宮城大弥投手(24)が1位指名された19年ドラフトの育成1位で入団し、プロ5年目の24年6月に支配下昇格した苦労人。

生涯の伴侶を得た男の飛躍に、オリックス担当の南部俊太記者が「太鼓判を押した」。

 最愛の人を射止めた佐藤一が「過去最高」のプロ7年目を迎えそうだ。ウエスタンで2度目の最多勝(10勝)に輝いた25年を経て、オフは「出力向上」を1軍ローテ定着へのテーマに設定。「最後にボールへ力が伝わるように。体の使い方的にはチャップマンみたいな…」。同じ190センチ超えの左腕でRソックスの「世界最速男」が究極の理想。妥協なき“魔改造”のプログラムを受けた。

 今オフは新たに、小笠原(ナショナルズ傘下)の指導経験がある元米独立リーガー・長坂秀樹さん(47)を訪問。神奈川・藤沢市内の野球施設「パーフェクトピッチアンドスウィング」で連日、計4時間の特訓に励んだ。フォーム改善とともに、上半身の捻転をつくるブリッジ系、爆発力を養うジャンプスクワット系のドリルも反復。「自分の野球人生で着目したことがなかった内容でした。しっかりと体が使えれば、150キロを出せる。

155キロも出せれば」。自己最速148キロを大幅に更新する日は、すぐそこまで来たといえそうだ。

 プロ1年目の20年から常に刺激をくれたのが、同じ01年生まれのエースだった。「宮城が10回でできるところを僕が100回やるのは、努力でもなんでもない。宮城の何倍もやらないといけない立場」と圧倒的な練習量で壁をひとつずつ乗り越え、4年半の月日をかけて同じ支配下までたどり着いた。「宮城の積み重ねてきたものは、世代で一番。気づいたら『ちょっと近づいたな』って思えるくらい、いい意味でマイペースに行けたら」。自分なりに歩みを進めた先に、肩を並べる存在となる日はきっと来るはずだ。

 父・大磨さんは、神奈川・藤沢市で人気のすし店「二代目 笑楽」を営む。「お金を稼いで、お金に困らせないのが男の仕事だぞ」というのが佐藤家の教えだった。「とにかくガムシャラに、いい意味で本当に挑んでいく一年。妻のために頑張りたい」。

責任感を身につけた真っすぐな男が、大輪の花を咲かせる日は近い。(オリックス担当・南部 俊太)

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