今回のセンバツから指名打者(DH)制が導入される。少子化で部員数が減少するなか、守備は苦手でも打撃に秀でた選手に活躍の場が広がり、投手の負担軽減にもなる。
出場候補校に行われたアンケートによれば、約8割の高校が投手の打順を8、9番と想定した。投手に3~5番を任せる意向を示しているのは2割ほど。打線が強化されるチームが増える。また、低反発バット導入3年目で選手の対応力が上がっている。初年度の1試合平均得点は6・45。2年目は同9・19に増え、さらに得点力は上がるはずだ。
ただ、3月上旬の練習試合解禁から数週間でセンバツが開幕するため、打者は投手の生きた球に目が慣れていない。2015年以降に優勝したのべ10校(20年は新型コロナウイルスで中止)は、防御率0点台が4校、1点台が4校、2点台が2校。最も悪くても、25年横浜の2・60だった。
一方、優勝10校のチーム打率は2割台が4校、3割台が6校。最も低打率だったのが、15年の敦賀気比(2割6分5厘)だった。
センバツで優勝したのべ10校の失策数は1~6で1試合平均は1・25以下だ。打線強化より、守備に不安を抱える選手をDHで使い、守備力アップを優先するチームも多いだろう。
金属バット導入後、初めてのセンバツ(1975年)は、高知が打率2割9厘ながら、防御率1・71で優勝した。ラッキーゾーン撤廃後、初のセンバツ(92年)は、帝京が防御率0・80(打率は3割1分2厘)で紫紺の優勝旗をつかんだ。打者が優位になる変化があっても、「春は投手力」の格言は歴史が証明している。
夏のように打ち勝つのではなく、従来通り、投手力+守備力に秀でたチームが「初のDH甲子園」を制するとみる。(大阪アマ野球担当デスク・伊井 亮一)










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