第98回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で行われ、戦力以外の特色を加味し、全国9地区の候補から2校が東西に関係なく選ばれる21世紀枠で、高知農(四国)と長崎西(九州)が選出された。

 高知農は春夏を通じて初の甲子園出場となる。

昨秋の高知県大会では、エース右腕・山下蒼生投手(2年)の安定した投球で準々決勝に進出。優勝校の明徳義塾に敗れたが、延長10回2―3でサヨナラ負けと接戦を演じた。2021年度には新入部員がなく、連合チームでの大会出場を経験したが、苦境を乗り越えて甲子園切符を手にした。部活動の一環として「少年野球教室」を実施し、普及活動にも取り組んでいる。

 長崎西は、1951年以来75年ぶり2度目のセンバツ出場。昨秋は長崎2位で九州大会に出場して8強入りした。初戦を突破し、準々決勝は優勝校でのちに明治神宮大会も制する九州国際大付(福岡)に0―5で敗れたが、エースの熊寛生投手(2年)を中心に粘り強く戦った。先進的で質の高い文武両道を実践し、昨年は東大4人、京大6人の合格者を出した。毎日50分間の7時間授業を受けたうえ、週末には模擬試験などもあり練習時間は平日90分、土日2~4時間と短いが、自主的、かつ効率的に取り組み、実力を蓄えた。

 組み合わせ抽選会は3月6日に行われ、同19日から13日間(休養日2日を含む)にわたって熱戦が繰り広げられる。

 

 ◆高知農 1890年創立の南国市にある県立共学校。野球部は1999年に創部。

全校生徒562人、野球部員18人。他の部活動では陸上競技が盛ん。

 ◆長崎西 1948年創立の長崎市にある県立共学校。野球部も同年に創部。全校生徒830人、野球部員30人。初めてセンバツに出場した1951年は2勝を挙げて4強に進出した。夏は3度とも初戦負け。1981年は名古屋電気の工藤公康投手(元巨人)にノーヒットノーランを喫した。主な卒業生に草野仁(フリーアナウンサー)、長浜ねる(タレント)、麻生祐未(俳優)。

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