◆テニス ▽全豪オープンテニス第13日(30日、メルボルン・ナショナルテニスセンター)

 【メルボルン(オーストラリア)30日=吉松忠弘】2024年パリ・パラリンピック男子シングルス金メダルで世界王者の小田凱人(東海理化)が、国枝慎吾に次ぐ男子シングルス史上2人目の4大大会連続全制覇の快挙に王手をかけた。世界ランキング4位のグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に6-1、7-6のストレート勝ち。

決勝では、昨年覇者のアルフィー・ヒューエット(英国)を破った世界3位のマルティン・デラプエンテ(スペイン)と対戦する。

 小田が食い下がるダブルスの相棒を、最後はタイブレイクで振り払った。第1セットは1ゲームしか与えず「最初からガンガン上げていこうと。それがちゃんとうまくいった」。お互いに手を知り尽くした相手だけに、真っ向勝負でストレート勝ちだ。

 これで2025年全仏から、同年ウィンブルドン、全米、そして今大会の全豪と、年をまたぐが、4大大会連続全制覇に王手をかけた。過去に男子シングルスで成し遂げたのは2021年全米から、22年全豪、全仏、そしてウィンブルドンと連続で優勝した国枝慎吾ただ1人だ。

 車いすテニス界の男子シングルスでは、まだ誰も成し遂げたことがない最難関の年間4大大会全制覇は、全豪の覇者にしか権利がない。小田は、「年間(4大大会全制覇)をやれば(4大大会の連続優勝は)7連続か」と、とんでもない記録も視野に入った。

 これで、昨年の4月のジャパンオープンから、負けなしの35連勝だ。「今は連勝記録にこだわりたい。行けるところまで行きたい」。

その結果が、4大大会連続全制覇や年間4大大会全制覇の快挙へとつながることになる。

 快挙ががかる決勝の相手は、意外にもデラプエンテだ。昨年決勝で小田が敗れ、パリ・パラリンピック決勝で歴史に残る死闘を戦った最大のライバルで世界2位のヒューエットではなかった。小田は「負けるんかい!」と苦笑いで話した。

 デラプエンテとは、4大大会決勝で戦うのは初めてだ。歴史を塗り替える快挙のためにも、連勝記録のためにも、「絶対に今年は負けられない」と、しっかりと自分に言い聞かせた。

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