第98回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で行われ、全32校が決まった。21世紀枠は高知農と長崎西が選ばれた。

2年生部員が修学旅行中で、1年生の選手4人とマネジャー1人で吉報を聞いた。下坂充洋監督は「素直にうれしかったですね。やっぱり選出にいたるまで、本当に関係者の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを口にした。

 高知農は昨秋の高知大会で8強入りを果たした。延長10回タイブレークとなった2回戦の土佐塾戦で1-0の勝利。準々決勝で明徳義塾に延長10回タイブレークの末に2―3でサヨナラ負けしたが、粘り強い戦いぶりが評価された。2019年に就任した指揮官は「2回戦で勝たせていただいた試合が子どもたちは自信になった。2回戦を公式戦で勝つのは10年以上ぶり。私が就任して初めてなので子どもたちには感謝しています」とナインの成長ぶりにい目を細めた。昨秋の公式戦は2勝1敗。公式戦3試合での21世紀枠選出は、14年海南(和歌山)と18年膳所(滋賀)、22年只見(福島)の4試合より少なく、公式戦2勝は海南と並んで最少となった。

 高知農は1947年に野球部を創部したが、4年間の活動を経て廃部。

99年に約半世紀ぶりに復活して現在に至る。2021年秋、22年春、22年秋、23年春は部員不足のため、連合チームとして出場。新チーム発足時の選手は18人。部員が地域で野球教室などを行って普及に務め、野球人口の減少に歯止めをかける活動を行ってきた。また施設面に恵まれていないことや、自然災害などの困難な環境のなか、指導者、部員が一体となって創意工夫していることも評価された。

 下坂監督は「いろんな活動をしたから部員が入ってくれるわけではないが、小さな積み重ねがこういうことにつながった。おこがましいですけど、元気いっぱい取り組むことで、同じような境遇の学校、部員不足で困っている学校、指導者の方々を勇気づけられるような甲子園にしたいと思っています」と意気込んだ。

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