第98回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で行われ、全32校が決まった。

 選考で注目された地区の一つが、合計で6枠の関東・東京(関東4、東京1、プラス1校)。

当確とされたのは、関東大会で4強入りした山梨学院(山梨)、花咲徳栄(埼玉)、専大松戸(千葉)、佐野日大(栃木)と、東京都大会を制した帝京。この5校は選考委員会前の予想通り、順当に選出された。最後の1枠を、関東大会8強の横浜(神奈川)、浦和学院(埼玉)、甲府工(山梨)、駿台甲府(山梨)と東京都大会準Vの関東第一が争う形となった。

 運営委員会の宝馨委員長(日本高野連会長)は、残った1枠の選考方法について「関東地区の5番目は準々決勝で敗れた4校のうち評価の高かった横浜と、浦和学院高校を比較しました。走攻守に横浜との声で一致いたしまして、関東の5番目にしました」と説明。続いて横浜と関東第一を比較したと説明した。横浜はメジャーも注目する最速154キロ右腕の織田翔希(2年)を含め、左右の好投手を擁している。攻撃力、守備力を含めた「総合力を高く評価して」選出に至ったという。昨春のセンバツでは優勝。関東大会では8強止まりだったが、充実した戦力を評価したようだ。

 九州大会を制した九州国際大付(福岡)が明治神宮大会で優勝。4枠だった九州は「神宮大会枠」で1校が増えて合計5枠となった。

九州大会4強は九州国際大付に加え、長崎日大、熊本工、神村学園(鹿児島)。上記の4校を選出するとなると、8強入りした残り4校が候補とみられた。準々決勝で敗れたのは小林西(宮崎)、日本ウェルネス(沖縄)、長崎西、沖縄尚学だった。

 沖縄尚学は最速150キロのサウスポーで、昨夏の甲子園優勝投手に輝いた末吉良丞(2年)がエース。同委員長は「昨夏の選手権大会の優勝に貢献した末吉、新垣の2枚看板がチームを引っ張りました。ストレート、変化球のキレ、球威、制球力と素晴らしく、充実した投手力を高く評価し、準々決勝で敗れたほかの3校を総合的に上回ると判断しました」と選考理由を語った。なお、長崎西は21世紀枠で選出された。

 関東・東京、九州とも、選考の上で鍵の一つになったのは「地域性」とみられる。日本高野連は2022年夏、センバツの運営委員会を開き、予選を持たない招待大会としての理念を明示した大会綱領を策定した。大会綱領に基づき、選考過程の明確化を目指した「選考ガイドライン」を作成。秋季大会の試合結果を重要としながら、参考資料の一つとすること、試合結果と試合内容を同程度に評価して、総合的に判断することなどが明記された。

 また、複数校の評価が並んだ場合、多くの都道府県から出場できるように地域性を考慮するとした。

仮に横浜、沖縄尚学が選出されなかった場合、神奈川県、沖縄県とも出場校がゼロになっていた。このあたりも、影響したようだ。(アマ野球担当デスク・高橋 宏磁)

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