近畿6枠の最後に名前が読み上げられた。東洋大姫路の岡田龍生監督(64)は「6番目と7番目は違う。

近畿大会の後は『信じて(練習に)取り組め』と、やってきた。良かった」と静かに喜びをかみしめた。2年連続10度目、8強入りした昨夏を含めて同校初の3季連続の甲子園出場だ。

 履正社監督時代は19年夏に全国制覇へ導くなど、春夏通算13度出場の名将。3季連続だった20年春が、コロナ禍で中止になった。「新たな歴史をつくらせてもらえて、すごくうれしい」と同校ではもちろん、自身にとって初の「3季連続」と受け止めた。22年4月から母校の監督を務め、今年からはU―18高校日本代表の新監督にも就任。監督として春夏16度目の聖地で、次なる“歴史”となるセンバツVへ挑む。

 1979年春には選手として4強入りしたが、過去4度のベスト4が同校のセンバツ最高成績。新チームの中に昨夏8強のレギュラーは不在で、昨春は近畿王者としてセンバツに臨んだが、今年は違う。「トーナメントを勝つために大事なのは、履正社のときも今も変わらず、守備、走塁、バント。ここ(母校)で基本を教わって、今があると思っている。

そこはきっちりやりたい」。履正社では2度のセンバツ準V(14、17年)があった。原点の緻密(ちみつ)な野球を貫き、また原点の「TOYO」のユニホームで初の歓喜をつかみ取る。(畑中 祐司)

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