巨人の新外国人ボビー・ダルベック内野手(30)が30日、都内で入団会見を行い、4番を務める意欲を示した。メジャー通算47発を誇り、ブルージェイズに移籍した岡本に代わる活躍を期待される助っ人は「中軸を打つことに関しては非常に自信があります」と胸を張った。

大学時代に著書を読み影響を受けた王貞治氏(85)、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(51)から教えを受けることを熱望した大砲が、その両者が務めた巨人の4番の系譜を継いでいく。

 緊張感のある空気の中、確固たる決意を示した。黒いスーツにシルバーのネクタイを合わせたダルベックが、表情を引き締めて口を開いた。「中軸を打つことに関しては非常に自信があります。特に4番を打たせていただくことになれば、光栄に思います」。助っ人砲が、太い両腕に力を込めた。

 ブルージェイズに移籍した岡本に代わる主軸の期待がかかる右のスラッガーだ。「何よりもパワー。得点圏の走者をかえせる能力がセールスポイントです」。レッドソックス時代の20年8月、メジャーデビュー戦で初本塁打を放つと同6試合目から5試合連続本塁打をマーク。「デビュー10試合以内で5戦連発」というメジャー史上初の偉業を成し遂げた。21年にはシーズン25発をマークするなどメジャー通算47発、マイナー通算161発を誇り、水野編成本部長も「岡本選手が抜けた後(を埋めること)を期待している」と4番候補と自信を持つ。

メジャーでは一、三塁と右翼で出場しており、「複数ポジションを平均以上に守れる」ことにも胸を張った。

 憧れの存在が日本にいる。世界記録の通算868本塁打を放ったレジェンドだ。「尊敬している王貞治さんにお会いして、ぜひお話を聞いてみたい」。大学時代のコーチに王氏の著書を推薦され、卒業後の18年頃から繰り返し読んだ。「タイミングの取り方や、打席の心構えなど、いろいろ学びました」。縁に導かれ、同じ巨人のユニホームを身にまとうことに「すごくうれしい」と笑った。

 もう1人、強烈な印象を抱く人物がいる。ヤンキースなどで活躍した日米通算507本塁打の松井秀喜氏だ。「特にポストシーズンに驚くべき出力を発揮された方。ヤンキースの打順に非常に大きい破壊力をもたらした1人」と恐怖の打者のイメージを持つが、その松井氏が春季キャンプで臨時コーチを務める。「彼に会えるのが楽しみ。

打席に入るときに、一番大切なことを聞きたい」と胸を躍らせた。王さん、松井さんらも務めた巨人の4番の系譜を、両者の考えを吸収することで継いでみせる。

 この日午前中はG球場の室内練習場で早速打撃練習を行い、ドラフト6位の藤井を「打球の質が違う」と驚かせた。「東京Dの皆さんのために懸命にプレーしたい。走攻守すべてにおいて優勝、日本一に貢献できるように頑張ります」。頂点奪還に向け、心強い戦力が加わった。(臼井 恭香)

 ◆記録メモ 巨人の来日1年目外国人の先発4番出場は、昨年のキャベッジまで15人いる。NPB他球団から移籍1年目では18年ゲレーロまで7人。来日1年目の最多出場は、16年ギャレットの41試合。一方、移籍1年目の最多は06年李承ヨプで全143試合で、41本塁打、108打点と活躍。また、100試合以上はほかに08年ラミレスが125試合がある。その年のラミレスは144試合(4番以外で19試合)フル出場し、打率.319、45本塁打、125打点。

打点王を獲得し、MVPにも輝いた。

 ◆ボビー・ダルベック(Bobby Dalbec)

▽生年月日 1995年6月29日。米シアトル生まれ30歳

▽経歴 レジェンド高、アリゾナ大を経て16年ドラフト4巡目指名(全体118位)でレッドソックス入り。昨年はホワイトソックスで5月までに7試合メジャーで出場し、その後ブルワーズ、ロイヤルズのマイナーでプレーして3Aで計24本塁打

▽メジャー実績 デビューした20年に5試合連発を含む8本塁打。21年は25本塁打。通算338試合、打率2割2分2厘、47本塁打、143打点。マイナー通算161本塁打

▽身長体重 191センチ、102キロ

▽投打 右投右打

▽代表 19年プレミア12アメリカ代表として来日。一塁で大会ベストナイン

▽好きな日本食 ラーメン「3食ラーメンでもOK」

編集部おすすめ