29日午後9時半ごろ、東京都台東区東上野の路上で、男女7人が3人組にスーツケース3個を奪われた。警視庁によると、計4億2000万円が入っていたと説明。

数時間後、羽田空港の駐車場で1億9000万円を運んでいたという男性が襲われた。いずれも催涙スプレーが使われたとみられ、同庁は関連があるとみて強盗容疑などで行方を追っている。

 香港メディアによると、香港島・上環で30日午前9時45分(日本時間同10時45分)ごろ、男性2人が2人組に日本円の現金5800万円を奪われる事件があった。警視庁は同じ男性が再び被害に遭った可能性についても調べる。上環では、昨年12月にも日本円の現金約10億円強奪事件が起きた。

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 不可解な面も多い今回の事件。元大阪府警刑事で日本国際学園大学客員教授の中島正純氏は「犯人はトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の可能性は否定できないが、被害者に中国人の方がいることから中国マフィアである可能性も捨てきれない」と指摘した。

 29日午後9時半頃に上野、30日午前0時頃に羽田でも事件が起こった。中島氏は「2つの事件は1つの組織が関与した可能性が高い。ただ、実行グループは別とも考えられる」とし「指示役もない3人グループだけの犯行なら、上野で4億2000万円を奪えば満足するはず。羽田でも狙う、というリスクを負うことはありえない」と推測。「犯人たちは現金がある日時や場所を事前に知っている人間だと思われ、単なるお金目的の犯行以外にも、商売上のトラブルが原因である可能性もある」と述べた。

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