◇TVh杯(31日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル、K点123メートル)

 男子は、今季W杯開幕メンバーの小林朔太郎(25)=雪印メグミルク=が1回目11位から2回目に140・5メートルの大ジャンプを披露し、1回目1位の葛西紀明(53)=土屋ホーム=を逆転。初優勝を飾った。

女子は、岩佐明香(29)=大林組=が3連覇を達成した。

 小林朔が大まくりでレジェンドを捉えた。11位で迎えた2回目は、これ以上飛ぶと危険とされるヒルサイズ超えの140・5メートルをマーク。大逆転で頂点に立ち、「ほっとしている部分はある」。小林陵侑ら一線級不在の中での勝利に胸をなで下ろした。

 昨年9月のサマーグランプリで初優勝を果たすなど、ミラノ・コルティナ五輪出場を射程圏に捉えていた。しかし、開幕から参戦したW杯で調子を崩し、大舞台には届かず。名門雪印メグミルクスキー部としても11大会ぶりに五輪代表入りを逃す屈辱を味わった。

 五輪代表選考前最後の公式戦となったW杯札幌大会後には、4年後に向けてチームで話し合いの場が設けられ、「五輪、世界で戦える、メダルを取れるチームづくりをしていこうという話を再度しました」。自身は海外遠征中にできなかった飛び慣れた台で練習を重ね、見失っていた重心の位置を「見つけ始めた」。気持ちも新たにし、復調の兆しが見え始めている。

 1日には、自社の冠試合である雪印メグミルク杯が開催される。

「入社して初めての優勝ができるようにイメージをつくって臨みたい」。復活を期す名門のエース候補が、2連勝を狙う。

(島山 知房)

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