プロ野球は1日、各地で12球団が一斉にキャンプインする。巨人は31日、1軍首脳陣と外国人選手がキャンプ地の宮崎入りし、先乗り合同自主トレを行っていた1軍選手と合流した。

阿部慎之助監督(46)は「もう白紙。みんなにチャンスがある」と大混戦サバイバルを明言。今季のスローガン「前進」の通り、新しくチームを作り直して2年ぶりリーグ優勝、14年ぶり日本一へ突き進む覚悟を示した。またチーム宿舎での全体ミーティングで訓示し、キャンプインに向けて奮起も促した。

 キリッとした表情で参道を歩いた。就任3年目の阿部監督はスーツ姿で1軍メンバーと宮崎神宮参拝。キャンプイン前日の胸中は希望に満ちていた。「すごくワクワクしています。新たなジャイアンツを作ると掲げているので、それを貫いていきたい」。V奪回へチームの大変身を誓った。

 大黒柱の4番・岡本がメジャー移籍。現状、不動のレギュラーは一人もいない。

「本当もう白紙です。みんなにチャンスがある。そういう形でスタートを切りたい」。各ポジションとも、かつてない大激戦が予想される。

 捕手は岸田、甲斐、大城、山瀬。二塁は両股関節手術明けの吉川が故障班スタートで門脇、浦田、新人の小浜らが競い合う。遊撃は泉口を筆頭に門脇、小浜も可能性がある。一、三塁はリチャード、ダルベック、石塚、坂本、荒巻らがひしめく混戦。外野は日本ハムからFAで松本が加わり、キャベッジ、丸、中山、佐々木らで競争する。打順は両外国人とリチャードが3、4、5番の有力候補だが、ポスト岡本の中軸を確立できるかもポイントだ。

 投手陣の整備も大きな課題に挙がる。昨年苦しんだ先発陣では楽天から則本がFA移籍。

ウィットリー、ハワード、マタの新助っ人トリオ、ドラフト1位の竹丸らで厚みが増した。開幕ローテ入り確定は開幕投手筆頭候補の山崎だけ。逆襲に燃える戸郷も含め白熱のサバイバルになりそうだ。

 1軍スタート42人中14人が新戦力。「とにかく思い切ってやってほしい」と積極的な姿勢を求める。「新しい選手も多いですし、一人一人をしっかり観察したい」。その目に先入観や固定観念は一切ない。今季のスローガンは「前進 ~GIANTS CHALLENGE~」。昨年のリーグ3位からの巻き返しへ待ちに待った球春到来。新生・阿部巨人がアクセル全開で出発する。(片岡 優帆)

 【阿部監督 訓示全文】

 キャンプでは体力作りはもちろんだけれど、

競争と準備ということを皆、肝に銘じてやってほしい。

レギュラーも若手も横一線、

レギュラーは決まっていない。

みな白紙でスタートする。

皆がやるべきことをやることを徹底してほしい。

 結果が全てのプロ野球だけれど、プロセスも大事。

そこは変わらず、練習に取り組む姿勢、

練習への向き合い方、準備、切り替える力、

そういうものも必ず見ておくので。

結果が出ていなくても姿勢を見ていくようにする。

 亡くなったミスター(長嶋茂雄終身名誉監督)も

ずっと「ファンあってのプロ野球」と言っていた。

今年は「ファンに喜んでもらうために」ということを

もう一回意識して、過ごしてほしいと思う。

俺はジャイアンツに26年いるけれど、

ジャイアンツがものすごく好きだし、

やっぱりこのチームで勝ちたい。

俺はしっかり決断するから、

選手は思い切ってやってほしいと思う。

全ての責任は自分が全部取る。

思い切ってやる、それだけを心に刻んで

このキャンプを過ごしてください。

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