◇別府大分毎日マラソン (1日、大分市高崎山うみたまご前スタート、別府市亀川漁港前折り返し、大分市ジェイリーススタジアムゴール=42・195キロ)

 正午のスタートに向けて、出場各選手がウオーミングアップを開始した。

 第102回箱根駅伝(1月2、3日)で往復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大からは、5区で1時間7分16秒の圧倒的な区間新記録をマークし「シン山の神」&「4代目・山の神」を襲名した黒田朝日(4年)、同8区で区間新記録をマークして3年連続区間賞を獲得した塩出翔太(4年)、3区7位の宇田川瞬矢(4年)、4区3位の平松享祐(3年)、1区登録ながら体調不良のため当日変更で欠場した荒巻朋熈(4年)の5人が出場する。

 今大会で最も注目される選手の黒田朝日は、レース前日の31日午後に行われた会見で「箱根駅伝にピークをもってきたので、終わった後、ダメージが残り、疲労が出てしまいました。まずはスタートラインに立てるように疲労と戦いながら、ここまで来ました。箱根駅伝は絶好調でした。それに比べればコンディション不良に近いです」と率直に話した。

 ただ、会見の前に大分市内の競技場で、問題なく最終調整を終えていた。レース前日の最終調整は箱根駅伝と同じメニュー。動的ストレッチ、ウオーミングアップを行った後、1000メートルを1本走った。いつも通りの軽快なフォームで、今年の箱根駅伝5区前日とほぼ同じタイムで走った。

 1月28日に別大マラソン前、仕上げのトラック練習を行った後は「まだ、調子が上がっていません。でも、全国都道府県対抗男子駅伝(18日、広島)の時より良くなっています。やるだけやります」と冷静に話していた。

 疲労が残っている中で、42・195キロをどんなタイムで走破するのか。

目標については「記録は意識していなくて、順位を狙っていきたい。MGC(28年ロサンゼルス五輪マラソン日本代表選考会、27年秋開催予定)の出場権を取ることが第一目標になります」と冷静に抱負を明かした。

 今大会では2時間9分以内で日本人6位以内、あるいは順位に関係なく2時間6分30秒以内でMGCの出場権を獲得できる。黒田朝日は昨年2月の大阪マラソンで2時間6分5秒の日本学生記録をマーク。実力を発揮すれば十分にクリアできる。

 原晋監督(58)は「今回は自己ベスト記録を更新しなくてもいい。MGCの出場権が獲得できれば十分。気楽に走ればいいでしょう」と送り出す。その上で「別大マラソンが終わったら、2月、3月は、卒業旅行や自動車の運転免許取得合宿に行って遊んでほしい」と指揮官は話す。

 学生3大駅伝9戦で、すべて主要区間を担い、区間賞6回、区間新記録5回、平均区間順位1・56位。レースでは決して失敗しない安定感が黒田朝日の強み。青学大のユニホームを着て、最後の真剣勝負となる別大マラソン。

黒田朝日の真骨頂が見られることが期待される。

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