◇別府大分毎日マラソン (1日、大分市高崎山うみたまご前スタート、別府市亀川漁港前折り返し、大分市ジェイリーススタジアムゴール=42・195キロ)

 エチオピアのゲタチョウ・マスレシャ(25)が2時間6分49秒で優勝。吉田祐也(28)=GMOインターネットグループ=が2時間6分59秒で日本人トップの2位。

青学大の「シン・山の神」黒田朝日(4年)が2時間7分3秒で日本人2位の3位と健闘した。

 第102回箱根駅伝(1月2、3日)で往復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大のエース黒田朝日は5区で1時間7分16秒の圧倒的な区間新記録をマークし「シン山の神」&「4代目・山の神」を襲名した。レース前日の31日に行われた会見では「箱根駅伝にピークをもってきたので、ダメージが残りました。箱根駅伝は絶好調でした。それに比べればコンディション不良に近いです」と話していたが、レースが始まってみれば、無限の能力を改めて証明。「箱根駅伝を10割とすれば5~6割の調子でしたが、レースが始まれば全集中でした」と充実の表情を見せた。

 別大マラソンを中継したTBS系で解説を務めた日本マラソン界のレジェンド瀬古利彦さん(69)は、レース後、黒田朝日の元に駆けつけて祝福。「君は早稲田の天敵だけど、見事だ! 今日のレースも立派だった」と満面の笑みで絶賛した。

 今年の箱根駅伝で早大は4区終了時点で首位の中大と1分12秒差の2位。3年連続で5区を担った「山の名探偵」工藤慎作(3年)が中間点の手前で中大の柴田大地(3年)を抜き、トップに立った。往路優勝が見えたが、工藤から2分12秒遅れてスタートした黒田朝日が箱根山中で歴史的な激走。早大は残り約1・5キロで逆転を許し、往路2位と惜敗した。

早大OBの瀬古さんは「早稲田が抜かれて困ったけど、黒田君はすごい」と苦笑いしながら「シン・山の神」をたたえた。その後、瀬古さんは一瞬、真面目な表情になり「故障が少なくて、いつも力を発揮できることがマラソン選手として最高です」と称賛を続けた。

 1970~80年代に大活躍し、マラソン15戦10勝を誇る瀬古さんを青学大の原晋監督(58)もリスペクトしている。「きょうは多くのファンが沿道で応援してゴールの陸上競技場にも集まってくれました。こんなにファンが多いのは、瀬古さんの現役の時以来ではないでしょうか。瀬古さんが起こしたマラソンブームはすごかった」と話す。原監督の言葉を聞いた瀬古さんは「オレの時も多くのファンが集まってくれたけど、おじさんと少年が多かった。きょうは若い女性が多いぞ。青学大、さすがだよ」と再び“瀬古節”で、青学大と黒田朝日をたたえた。

 瀬古さんは「黒田君、2ショットを撮ろう!」と呼びかけると、日本マラソン界のレジェンドの69歳と、今後、伝説を書き替え続けていくことが期待される21歳の笑顔の2ショットが実現した。

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