巨人の阿部慎之助監督(46)が1日、ミスター魂を胸に宮崎キャンプ初日を満点スタートした。1軍42人中14人が新戦力と一変。

練習後には敷地内で開催中の「長嶋茂雄追悼展示」を見学し、昨年6月に89歳で亡くなった恩師の偉大さを再確認した。

 ブルペンでは楽天からFA移籍の則本、新人の竹丸、田和らをチェック。野手では日本ハムからFA移籍の松本や新人の皆川、小浜、知念らを観察した。「いい緊張感がチームにあって、いい雰囲気で練習できた」。坂本、丸、田中将らもフル参加。新戦力、ベテラン、若手の融合で「新しいチーム作り」を印象づけた。

 メニューにも変化があった。野手は例年、初日の守備練習は試運転的な内容だったが、今年はいきなり投内連係、シートノックを実施。三塁には坂本、ダルベック、右翼には中山、丸、皆川が入った。「去年は連係プレーでたくさんミスがあったので。反省を踏まえて。基本の徹底、意識づけのために初日からシートノックをやった」と改革した。

 長嶋さんの展示コーナー見学では、現役引退セレモニーのスピーチの動画をじっと見つめた。その中で「今後微力ではありますが、巨人軍の新しい歴史の発展のために(中略)さらに前進して行く覚悟でございます」との言葉が胸に刺さった。偶然にも今季の球団スローガンは「前進」。「何かお告げがあったのかなと思います」と心が震えた。

 「先日(長嶋さんの娘の)三奈さんのご厚意で、遺品をいっぱいもらってきました。スーツとかいっぱい。形見として大切に使わせてもらおうと思います」と秘話も披露。「いつも『勝つんだ!』と言っていただいていた。そういう執念は必要」と教えを継承する。長嶋さんが愛した宮崎で順調に初日を終え「素晴らしいスタートを切った」と前を向いた。(片岡 優帆)

 〇…阿部監督は国松球団社長、吉村CBO、水野編成本部長、岸田主将、吉川選手会長と6人で青島神社を参拝した。練習前の円陣で「一人一人互いに高め合える競争をしてほしい」と訓示。

その後、オープニングイベントとして花火75発が打ち上げられた。指揮官は地元宮崎からの特産品贈呈式に出席。練習後には球場横ステージでトークショーも行った。

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