◆テニス ▽全豪オープンテニス最終日(1日、メルボルン・ナショナルテニスセンター)

 【メルボルン(オーストラリア)1日=吉松忠弘】世界王者のカルロス・アルカラス(スペイン)が、史上9人目の生涯4大大会全制覇の快挙を達成した。男女を通じて4大大会シングルス単独最多25度目の優勝を狙った世界ランキング4位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を2-6、6-2、6-3、7-5で下し、全豪初優勝を遂げるとともに、優勝賞金415万豪ドル(約4億4700万円)を獲得した。

 22歳8か月での生涯4大大会全制覇は、1938年に達成したドン・バッジ(米国)の22歳11か月を抜き史上最年少となった。

 マッチポイントで、ジョコビッチのショットがアウトになると、アルカラスは、その場に倒れ込んだ。過去4度出場し、ベスト8が最高成績だった全豪のタイトルを、3時間2分の末にようやく手に入れた。高々と銀杯を掲げると、「本当にうれしい。最高の大会だ」と喜んだ。また、相手のジョコビッチに対しても、「人としても選手としても、自分をインスパイアしてくれた」とたたえた。

 滑り出しで、アルカラスは、25度目の4大大会優勝を狙うジョコビッチの気迫に押された。ジョコビッチの38歳は、もし優勝すれば、1968年オープン化(プロ解禁)以降、4大大会最年長となる。数少ないチャンスにかけた相手の執念に、第1セットを落とした。

 しかし、ジョコビッチは、第3セット終了後、薬を飲んだように、歴戦の疲労がたまっていたようだ。アルカラスも、準決勝のズベレフ戦で足がつり、負けかけた。ジョコビッチは、準々決勝で、2セットダウンしながら相手の棄権で救われた。

しかし、蓄積のダメージは、ジョコビッチの方が大きかったようだ。

 アルカラスは、第2セットから要所を押さえ、ジョコビッチのミスを引き出した。ジョコビッチは、第1セットのような激しさが影を潜め、アルカラスが主導権を奪い返した。

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