6日開幕のミラノ・コルティナ五輪に向け、スピードスケート女子の高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=が2日、本番会場で初滑りした。1日にミラノ・マルペンサ空港に到着した際には、開幕を前に補欠登録となっていた500メートルへの出場意向を表明。

3大会連続4度目の五輪は4種目に出場し、日本女子史上初の五輪2ケタメダル獲得を目指す。

 4度目の五輪を前に、高木が4種目での出場の意向を示した。エントリー済みの1000メートル、1500メートル、団体追い抜きに加え、リザーブ(4枠目)の500メートルも「出る予定ではある」と明かした。補欠ながら、出場するかどうかは高木の判断が優先される。出る場合は3番手の稲川くるみ(26)が外れることになる。

 出場となれば最初の1000メートルから最後に控える1500メートルまで、12日間で最大6レースをこなすことになる。過密スケジュールに、コーチとの話し合いは必要としながらも、メリットもある。1点目はリンクの特性をつかむこと。今大会はイベント会場に仮設リンクを設置し、多くの選手が氷の状態に難色を示した。

 2022年北京五輪で銀メダルを獲得した種目、500メートルのレースを追加すれば、短距離特有のスピード感覚を事前に実戦で経験することもでき、大会終盤の大本命・1500メートルに向け、ブラッシュアップにつながる。北京五輪では女子の全5種目に出場し、3000メートル以外の4種目でメダルを獲得した。500メートルに向けては昨年末の代表発表後も「出るつもりの方が大きい」と視野に入れ続けてきただけに、試金石になることは間違いない。

 先月31日まではドイツで直前合宿を実施。2日は本番会場で1時間弱、中国選手と調整した。スピードを出しての練習は3日以降になるが「ファーストタッチは悪くない。こういう風に滑っていきたい、という明確なアイデアが出てきた」とイメージを膨らませた。今大会で3個以上のメダル獲得なら夏冬五輪合わせて日本女子では初の2ケタに到達する。「とうとうここまで来た。オリンピックは何があるかわからない。自分の過ごす時間を見定めながら、最初のレースに向かっていきたい」。日本の絶対的エースが静かに闘志を燃やした。(富張 萌黄)

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