フィギュアスケート男子の世界王者で、金メダル候補筆頭のイリア・マリニン(21)=米国=は2日、本番リンクで初の公式練習に臨んだ。クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を含む6種類の4回転を着氷させ、「4回転の神」の片りんを見せつけた。

「最初の練習としてはとてもよかった。これからもっとよくなっていくと思う」と、爽やかに汗を拭った。

 午後の練習では、ジャンプを入念に確認。4回転半や4回転ルッツ―オイラー―3回転フリップの連続ジャンプなどを次々に決め、最後はバックフリップを2回見せて仕上げた。「あまり力を入れずに滑ることができるので、自分に合っていると思う」と好感触。2シーズン国際舞台で負けなしのV候補は「少し重圧は感じる」としながらも、「ここまでのトレーニングに自信を持っている」と堂々たる振る舞いだ。

 練習後、海外メディアから「サプライズは?」と問われたマリニンは「いくつかあるかも」とニヤリ。「5回転(ジャンプ)?」と聞かれると「それ以上かもね」と、いたずらっぽく笑った。「自分のやるべきことをやるだけ。オリンピックに来られることは、とても光栄なこと」と謙虚に振る舞いつつ、秘める闘志は確かだった。(大谷 翔太)

編集部おすすめ