第102回箱根駅伝(1月2、3日)で青学大は史上初の同一校2度目の3連覇(計9度目)を飾った。その3週間後の同25日、練習拠点の相模原キャンパス最寄りの淵野辺駅周辺で優勝パレードが行われた。

 実は午後のパレードの前には、通常の日曜日と同じく午前中に強化練習が行われていた。メニューは16キロクロスカントリー。ウォーミングアップとクールダウンを含めれば約25キロを走り込んだ。「そんなの当たり前ですよ」。原晋監督(58)は満面の笑みを振りまいていたパレードとは対照的に淡々と明かした。青学大は、華々しい表舞台の裏で地味な日常を「当たり前」に過ごしている。

 箱根路の戦いも同様だ。初優勝した15年の「3代目・山の神」神野大地(現MABP選手兼監督)、今回の「シン・山の神」黒田朝日(4年)の5区の活躍がずば抜けている一方、いぶし銀の選手たちがつなぎ区間で「当たり前」のように好走している。

 最近12年で優勝9回。その間、5区の平均区間順位は5・33位。最重要区間で安定した成績を残している。復路のつなぎ区間はもっと優れている。

7区が3・75位、8区が1・67位、9区が2・42位。野球で例えれば、華がある4番打者が健在で、さらに下位打線が他チームに比べ、はるかに強力ということになる。

 今大会では9区と10区の控えだった中村海斗(3年)が次期主将に内定した。「当たり前のレベルを上げて、泥臭く努力するチームを目指します」と力強い。気が早いが、次回大会の9区あるいは10区の区間賞は中村と予想する。(箱根駅伝担当・竹内 達朗)

 ◆竹内 達朗(たけうち・たつお)1992年入社。編集委員。東洋大で箱根駅伝に3回出場し3回凡走。2014年から念願の箱根駅伝担当。

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