中道改革連合の安住淳幹事長(64)の岩盤地盤だった宮城4区が、自民党の元グラビアクイーン・森下千里氏(44)によって揺らいでいる。高市早苗首相人気によって優勢が伝えられる森下氏に対し、中道設立の立役者として他候補の応援に忙しい安住氏は十分なアピールができず。
10回連続当選の無双状態だった中道重鎮・安住氏と、過去比例当選1回の自民元タレント・森下氏によるつば競り合い。宮城4区は、旧立憲民主党コアメンバーの苦戦の縮図となっている。「本当に厳しい戦い。最大の試練です」。安住氏は1日に石巻市内で行われた個人演説会で、支持者に危機感を訴えた。30年負け知らずの男が「よそから来た人でいいですか? 地元を分かっているのは私だけ」と強調。愛知県出身の森下氏を意識した言葉を口にした。
安住氏は1996年の初当選から一貫して衆院小選挙区で自民に完勝。宮城5区、24年から区割り変更となった同4区で10回連続で当選している。小泉旋風が吹いた2005年の郵政選挙でも1万票差、自民が294議席の絶対安定多数を獲得して政権奪取した12年も、3万票差でダブルスコア勝利を収めた。
だが今回、様相は一変。
安住氏は新党「中道」結成に尽力した中心人物。そのため他の候補への応援演説で忙しく、満足に地元へ入れていない。1日の個人演説会は、27日の公示日の午前にJR本塩釜駅前で街頭演説に立って以来の地元入りだった。陣営関係者は「党のキーマンだから、応援演説しないと他の候補から不満が出る」。5日も福岡などで応援演説を行った。
ジャイアントキリングを狙う森下氏は、5日は宮城・大郷町で街頭演説。「石巻で5年暮らし、毎日街頭に立った。優しくしてもらった思いは裏切らない」など地元との結びつきを訴えている。21年衆院選では宮城5区で安住氏に2万票差をつけられ落選。
森下氏の陣営関係者は「今回の選挙戦、若者の聴衆が突然多くなった」と驚きの声をあげる。「望遠鏡でないと安住氏の姿が見えなかったが、ようやく肉眼で見えてきた」と例えつつ「非自民の人が30年間当選し続けるという全国に例がない選挙区。優勢報道も、とても信じられない」といまだ半信半疑のようだ。
◆宮城4区(石巻市、塩竈市、多賀城市、東松島市、富谷市、宮城郡、黒川郡、牡鹿郡)立候補者
佐野 誠 41 参新
安住 淳 64 中前〈10〉
森下 千里 44 自前〈1〉
※敬称略、届け出順。年齢は投開票日現在。

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