6日に開幕を迎えるミラノ・コルティナ五輪に、すでに暗い影が忍び寄っている。大会組織委は5日、アイスホッケー女子のフィンランド代表内にノロウイルス感染が確認されたため、同日に実施予定のフィンランドーカナダ戦を12日に延期すると発表した。

 フィンランドのアイスホッケー協会の発表によると、代表23選手のうち、13人が感染、または隔離されているという。最初に異変が生じたのは3日の夜で、5日も練習は元気な選手は10人しかいなかったという。AP通信によると、レフテラ・ヘッドコーチは「ほとんどの選手は回復してはいるが、プレーできる状態ではない。試合をできたとしても(対戦相手の)カナダに影響を及ぼしてしまう可能性がある」と話しているという。

 フィンランドは直近2大会連続で銅メダル、カナダは前回女王の強豪同士。今回の決定について国際オリンピック委員会(IOC)は「大会参加者の健康と安全を最優先に考えて決定された」としている。

 過去には18年平昌大会(韓国)でノロウイルスの感染が拡大し、1000人以上が五輪会場の警備から外れ、兵士が代わりを務めるなど混乱が生じた。感染は選手にも及んだ。

 ◆ノロウイルス 急性胃腸炎を起こすウイルスの一種。ウイルスに汚染された食物や水を摂取したり、患者の嘔吐物などから直接あるいは間接的に感染する。感染すると24~48時間後に発症し、吐き気、嘔吐、下痢、発熱などの症状が表れ、通常は1~2日で回復する。例年11月から翌年3月頃の冬季に流行する。

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