WBCに出場する侍ジャパンの阪神・石井大智投手(28)が7日、沖縄・宜野座キャンプでシート打撃に登板し、打者3人と対戦して被安打ゼロと貫禄の投球を見せた。NPB球より「滑る」というWBC公式球を使用し、日の丸で共闘する坂本とピッチコムを介してサイン交換。

「まだまだ詰めていかなきゃいけないところがある。実際の大会の試合までにはしっかり仕上げたい」と前を向いた。

 2026年初の実戦形式のマウンド。先頭の島田を一ゴロに抑えると、米マイナー通算85本塁打の新助っ人・ディベイニーは直球で空振り三振に仕留めた。続く侍ジャパンの佐藤も直球で詰まらせ、中堅フェンス手前の飛球で右腕に軍配。「これからじゃないですか。お互いに」と1か月後に始まる大舞台を想像した。「ファンの方の拍手がすごく大きくて。期待も感じられた」とスイッチが入った。

 トップスピンをかけて落差を大きくした新フォークの仕上がりは「すごくいい落ち方をしていた。すごく手応えを感じた」と上々。ボール判定になったものの、佐藤に対する6球目で、ハーフスイングのような反応をさせるなど、坂本も「いいところにきていた。

悪いという感触はない」と評価した。一方、久保田2軍投手チーフコーチが計測した結果「1球だけ(投球間の時間制限の)15秒を過ぎたかなという話になった」とピッチクロックの課題も出た。

 昨季は53試合登板で1勝0敗36ホールド、防御率0・17。NPB新記録の50戦連続無失点、また球団新記録の49イニング連続無失点と異次元の成績を残した。井端ジャパンでも勝利の方程式の一角を担い、WBC連覇を目指す。「たくさんプレッシャーがかかる。できるだけ応援してくれたら」と石井。MLBのトップスターたちにも真っ向勝負を挑み、スコアボードに淡々と「0」を刻んでいく。(中野 雄太)

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