◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
年明けに西武のルーキーが入寮した。その中に“原点”からスタートを切る男がいた。
埼玉・飯能市出身。実家からベルーナDまで車で約30分という環境で育ち、「最初に球場に見に来た時に投げていた姿に憧れた」と十亀氏に憧れプロを目指した右腕。ファンクラブにも入会していた幼少期は、ファン感謝イベントや試合後の出待ちで選手のサインを集めるのが楽しみだった。
長いときは試合後に約1時間半待つ日も。「選手の名前を呼び捨てで呼んでいる人もいたんですけど、自分は『●●選手』とか『●●さん』と付けて呼んでいた。(呼び捨ては)選手に対して失礼かなという思いがあったので、小さいなりに考えてやっていました」と工夫を凝らして集めた、世界に一つだけの宝物だ。
そんな少年は花咲徳栄から東北福祉大に進学。非公式ながら最速164キロも記録し、昨秋、憧れの球団への入団を果たした。「自分のように自分に憧れて野球を始める選手が出てきてくれたらいいなと思いますし、そういうことが野球界への恩返しにつながると思う」。今後はサインを「書く側」として縁をつなげていきたいと語る瞳は、希望に満ちている。
◆大中 彩未(おおなか・あみ)2024年入社。今年の個人的な目標は身長を2センチ伸ばすこと。










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