市川團子(22)が歌舞伎町大歌舞伎「獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)」(5月3~26日、東京・シアターミラノ座)の「写書東驛路(うつしがきあずまのうまやじ)」で13役早替わりに初挑戦する。

 鶴屋南北作で江戸時代後期の文政10年(1827年)初演。

1981年に祖父の3代目市川猿之助(2代目猿翁)が復活上演した。13役の演じ分けは「身に余る大役。いろいろな作品のパロディーを集めた舞踊なので、もとになった踊りの本質を自分の中に取り入れて稽古したい。演じ分けという意味でもメリハリがつくと思う」と意気込んでいる。

 ここ数年、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」や「義経千本桜 川連法眼館の場(通称・四の切)」など澤ꧪ屋のお家芸を継承して喝采を浴びている。父の市川中車(60)からは「努力の賜物(たまもの)」と称賛されているが、「僕は全然そんなことはないです。幼い頃から、父がする映像の仕事をずっと見ていて、父の方こそ、努力の賜物だと思います」と謙虚な姿勢を崩さない。

 大学を卒業し、この春からは役者一筋で活動する。「とにかく舞台のクオリティーを上げることを意識して、気合を入れて取り組みたい」と意欲的だ。NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(日曜・後8時)に森蘭丸役で出演することも決まり、さらなる飛躍が期待される。(有野 博幸)

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