◇宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026(8日、沖縄・宮古島市陸上競技場発着=6区間82キロ=報知新聞社など主催)

 第102回箱根駅伝(1月2、3日)で往復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大が、1、2年生の有望株6人で臨み、4時間7分1秒の大会新記録で初優勝を果たした。

 25秒差の2位は順大、1分15秒差の3位は国学院大だった。

 5区終了時点で、首位の青学大と順大の差は6秒。青学大のアンカー前川竜之将(1年)は「最初に順大に追いつかれないようにしました」。強い向かい風が吹く中、最初の1キロを2分50秒で入り、順大の古川達也(3年)に追い上げを許さず、徐々に差を広げた。区間4位と粘った前川は両手を広げて優勝のゴールテープを切った。

 原晋監督(58)は「プレッシャーがかかる場面で、前川はうまく走った。アンカーは区間順位よりも最終順位が大事。駅伝力のあるところを見せてくれた」と評価した。

 原監督は、1~5区の選手にも全員、合格点を与えた。1区の榲山一颯(すぎやま・いぶき)が区間3位、2区の石川浩輝(1年)は区間4位、3区の黒田然(2年)は区間2位、5区の上野山拳士朗(1年)は区間賞、5区の日向春空(はるあ、1年)は区間3位と堅実にタスキをつないだ。「1区は東洋大の松井海斗君(2年)が強かったが、榲山はトップと8秒差でレースの流れをつくった。2区以降も『駅伝』をした」と原監督は満足そうに話した。

 昨年の同駅伝で青学大は1区の出遅れが響き、優勝した国学院大と51秒差の3位に終わったが、収穫もあった。

出場6選手のうち、2区3位の佐藤有一(4年)、4区区間賞の黒田朝日(4年)、6区区間賞の飯田翔大(かいと、2年)と3人が今年の箱根駅伝優勝メンバーとなった。特に上り基調の4区では黒田朝日(4年)が区間2位に1分19秒の大差をつける圧巻の区間賞で9位から5位へ4人をごぼう抜き。その約11か月後、黒田朝日は第102回箱根駅伝5区で驚異的な区間新記録をマークすることになった。「宮古島での力走が『シン・山の神』につながりましたね」と原監督は1年前のレースを振り返る。「宮古島大学駅伝で活躍できる選手は箱根駅伝で期待できる」と原監督は今大会に出場した1、2年生6人のさらなる飛躍を願うように話した。

 今回の宮古島遠征は、選手6人と原監督、池沢悠冬マネジャー(3年)の計8人の少人数。それでも、原監督は「胴上げやるぞ!」と号令。ケガを防ぐために、最も腕力のある原監督が前川の上半身を支えたままだったため、前川は宙に舞わず、足だけが高くなる微妙な胴上げが実現。青学大チームには笑顔が広がった。

 今大会に向けて指揮官は「宮古ブルー大作戦」を発令。「宮古島は宮古ブルーと呼ばれる美しい海が有名です。青山が、宮古ブルーを臨む美しくもタフなコースで勝ちました。

宮古ブルー大作戦、大成功です!」と原監督は満面の笑みで6区間82キロの戦いを総括した。

 宮古島大学駅伝の成績は以下の通り。

 <1> 青学大  4時間7分1秒

 <2>順大    4時間7分26秒

 <3>国学院大  4時間8分16秒

 <4>東洋大   4時間8分41秒

 <5>中央学院大 4時間9分59秒

 <6>中大    4時間10分7秒

 <7>山梨学院大 4時間10分7秒

 <8>神奈川大  4時間10分13秒

 <9>東海大   4時間11分19秒

<10>帝京大   4時間14分25秒

<11>日体大   4時間15分53秒

<12>東京国際大 4時間20分51秒

    大学連合  4時間15分25秒(オープン参加)

 ◇区間賞

 1区(10・8キロ)松井海斗(東洋大2年)32分46秒

 2区(12・2キロ)松尾和真(順大1年)34分47秒

 3区(20・1キロ)今井悠貴(順大2年)1時間12秒

 4区(10・0キロ)上野山拳士朗(青学大1年)30分4秒

 5区(10・3キロ)伊藤春輝(中大3年)31分19秒

 6区(18・6キロ)田原匠真(山梨学院大3年)56分28秒

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